2018 Fiscal Year Research-status Report
高次脳機能障害に対する反復性経頭蓋磁気刺激(rTMS)と脳血流量変化
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17K10341
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
佐々木 信幸 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (60328325)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脳卒中 / リハビリテーション / 経頭蓋磁気刺激 / 麻痺 / 高次脳機能障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性期の自発性低下に対するrTMSは期待された効果を呈し、2019のThe Japanese Journal of Rehabilitation Medicine56巻1号にて内容について一部報告した。 昨年度に引き続き、急性期の脳幹に病変をもつ脳卒中患者に対するrTMSのケースシリーズを継続中であり、結果については解析後発表予定である。大脳病変に対しては亜急性期における複数個所へのテイラーメイド型rTMSを施行しており、その効果と脳血流量の関連性について調査中である。 2018年4月にThe 7th Korea-Japan NeuroRehabilitation Conferenceにて脳卒中に対する様々なrTMSの適用を紹介し、その中で帯状回への賦活刺激で前頭葉血流変化とともにアパシーが改善したケースを示した。2018年6月に第55回日本リハビリテーション医学会学術集会において、急性期重症者に対するリハビリテーション治療を紹介する中で急性期脳卒中に対するrTMSを示した。2018年9月に第60回静岡リハビリテーション懇話会において四肢痙縮と反復性経頭蓋磁気刺激治療について発表した。2018年11月に第2回日本リハビリテーション医学会秋季学術集会にて、急性期におけるrTMS適用、アパシーに対するrTMS、痙縮に対するrTMSについてそれぞれ発表した。2019年3月に第44回日本脳卒中学会にてrTMSの様々な適用について発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
予想していたよりも軽症の新規脳卒中患者が多く症例蓄積が遅れたものの、現在は解消している。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年4月から施行される特定臨床研究法に伴い、後方視的分析に限って研究継続が可能になるように、rTMSを未承認医療機器として申請を行い、3月中に承認を得た。
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Causes of Carryover |
使用限界のあるコイル購入を検討している。その他、解析や論文執筆や学会発表のため。
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Research Products
(7 results)