2017 Fiscal Year Research-status Report
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17K10345
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Research Institution | Kansai Medical University |
Principal Investigator |
織田 裕行 関西医科大学, 医学部, 助教 (90340679)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中森 靖 関西医科大学, 医学部, 教授 (10716616)
木下 利彦 関西医科大学, 医学部, 教授 (20186290)
池田 俊一郎 関西医科大学, 医学部, 助教 (40772231)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | LOH症候群 / 自殺企図 / testosterone値 |
Outline of Annual Research Achievements |
「自殺企図男性のLOH(Late-Onset Hypogonadism)症候群に関する検証」の課題名で、関西医科大学総合医療センター倫理審査委員会に申請し、2017年9月19日に承認を得た。その内容は、救命救急センターに自殺企図で搬入された男性のtestosterone値を測定し、日本において自殺率が最も高い層の50歳代男性の自殺企図と加齢男性性腺機能低下症候群(Late-Onset Hypogonadism:LOH症候群)との関係を検証することとした。具体的には、救命救急センターに搬入された男性自殺企図者を対象として、total testosterone, free testosteroneを測定すること、その結果と本人や家族から得た情報を踏まえLOH症候群による影響を検証することである。 倫理審査委員会承認後、エントリーを開始し、同時に日本性機能学会、日本自殺予防学会、日本Men's Health医学会、日本性科学会、日本総合病院精神医学会など、研究課題に該当する各学会の総会に参加し、より良い研究成果を得るべく情報収集を継続した。日本性機能学会では、LOH症候群に関連する身体症状、精神症状、性機能障害について最新の知見を得つつ、そのような症状に対する対応についても学んだ。日本Men's Health医学会では、LOH症候群と同時に、フレイル(虚弱)、サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)などについて触れられていることが多く、本研究において実施予定であるtotal testosterone, free testosteroneの測定意義についても学ぶことができた。日本総合病院精神医学会では、研究の途中経過報告として、自殺企図とLOH症候群の関係について現在の知見をまとめ、考察を加えて発表をおこなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
開始時期については、準備に手間取ったこともあり、倫理審査委員会の承認が想定して時期よりも遅くなった。 さらに、対象者となる自殺未遂者の搬入が減っていることも、研究が遅れている要因となっている。このことは、大阪府における自殺既遂者が減っていることから、自殺未遂者が減っているものと予想され、結果として救命救急センターへの搬入件数も減っているものと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者を積極的にエントリーしていく必要がある。そのため、これまで以上に救命救急センターに出向き、入院期間が短くても研究の意義を伝え研究への参加について同意を得ていくことが必要と考えている。
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Causes of Carryover |
参加を予定していた学会の開催時期と場所が重なったことで、交通費が軽減された。また、近畿圏で学会が開催されたことでも交通費と宿泊費が軽減された。
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Research Products
(1 results)