2018 Fiscal Year Research-status Report
超低線量4DシネCTによる心筋プリンシパルストレイン解析の開発と心不全への応用
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17K10358
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
北川 覚也 三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (50378353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 正樹 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (10456741)
佐久間 肇 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60205797)
永澤 直樹 三重大学, 医学部附属病院, 診療放射線技師 (90739640)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 心筋ストレイン / 心臓CT |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の主たる目標は、前年度に続き超低線量シネCTによる心筋principalストレイン解析ソフトウェアをカルガリー大学生物医学工学科と共同開発することであったが、解析ソフトウェアをプログラマーの助力なしに本学の研究グループ単独で解析できるような使いやすいユーザーインタフェースとするのに、当初予想よりも時間がかかっている。前年度に設置した4DシネCTデータ転送のための専用サーバによるカルガリー大学とのVPN接続を用いたデータ授受は問題なく動作しており、カルガリー大学との連携は良好である。平成30年度には心筋梗塞の既往歴があり壁運動異常を有する5症例を対象として心筋principalストレイン解析を実施し、画像解析ワークステーションの動作を確認し、心筋梗塞に伴う壁運動異常を心筋principalストレインの低下として検出できることを確認した。ただし、得られた心筋principalストレイン情報を視覚的に表示するのみならず、定量値として統計的に解析可能な形で記録する方法に関し研究開発が必要で、引き続きユーザーインタフェースや解析アルゴリズムの調整や改善をカルガリー大学と進めているところである。近日中に本学単独で心筋principalストレイン解析を実施できる環境が整う見込みである。本学にける局所壁運動異常や心不全がある症例の蓄積は順調に進んでいるため、カルガリー大学に解析データを送付することなく、学内でストレイン解析を完遂できる環境が整えば、スムーズに研究計画が進むものと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解析ソフトウェアのユーザーインタフェースの開発の遅れから、解析アルゴリズムの調整が当初予定より遅れた。平成30年度にはかなりの進展を得られたものの、まだ本学単独で解析できるまでには開発が進んでいないため、「やや遅れている」とした。
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Strategy for Future Research Activity |
カルガリー大学での解析ソフトウェア調整が最終段階に来ており、近日中に本学で解析を完遂できる環境が整う見込みである。整い次第、正常例、局所壁運動を有する例、心不全例を対象にprincipleストレイン解析を行っていく。
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Causes of Carryover |
初年度にサーバーシステム構築を当初見込みよりも安価に実施することができたために生じた次年度使用額分が残った形である。これはサーバーシステム並びに画像解析ワークステーションの拡張やメンテナンスに充当する予定である。
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