2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K10379
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
鶴崎 正勝 近畿大学, 医学部附属病院, 准教授 (00379356)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 卓道 近畿大学, 医学部, 教授 (20252653)
兵頭 朋子 近畿大学, 医学部, 講師 (40403836) [Withdrawn]
祖父江 慶太郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (90622027)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | X線 / CT / 肝臓 / 線維化 |
Outline of Annual Research Achievements |
DECTを用いたmaterial decomposition(物質分別)法によるヨード密度画像における造影剤の定量・数値化の検証 1)ファントム実験:まず,含有ヨード濃度7種類(0,100,500,1000,2000,3000,5000μg/cm3)に調整した実験用ファントムを作成して撮影を行なった.撮影には当院のDECT装置(GE社製,Discovery 750HD)を使用し,material decomposition法(GE社での商品名:Gemstone spectral imaging; GSI)を使用しヨード密度画像を作成した.material decomposition法(GE社での商品名:Gemstone spectral imaging; GSI)を使用しヨード密度画像を作成した.GSIではヨード密度画像と水密度画像を同時取得できるため,画像からの定量値を実測値と対比しヨード密度画像における造影剤の定量性の検証を行った。検討項目:①十分な相関関係が見られるか,②低濃度のヨード濃度でも定量性が担保されるかを検証した. ①含有ヨード濃度7種(0,100,500,1000,2000,3000,5000μg/cm3)に調整した実験用ファントムの設定ヨード濃度とDECT装置を用いたヨード密度の実測値とは良好な正の相関が得られた(r2=0.986、p<0.0001) ②低濃度ヨード濃度領域(<500μg/cm3)でもDECT装置を用いたヨード密度の実測値とは良好な正の相関が得られた(r2=0.954、p<0.0001) DECT装置を用いたヨード密度の測定値から実際のヨード濃度の計算が可能であった。 ボランティア実験、臨床例の検討のため施設倫理委員会の承認申請中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
施設倫理委員会の承認申請手続きに時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
H30年度 ヨード密度値の定量測定と最適なパラメーターの確立,特にヨード停滞率(residual ratio)の妥当性の検討(1)ヒトによるヨード密度値の定量測定と最適なパラメーターの確立:正常肝を有するボランティア患者10 名および,生検にて組織学的に肝線維化が評価されたウイルス性慢性肝炎・肝硬変を有する臨床患者に対して,DECTによる造影ダイナミックCT撮像を行いデータ収集する. 予定症例数としては慢性肝炎(組織学的な線維化スコアF0-3),肝硬変(F4)患者それぞれ30 名(計60名)を目標とする.CT撮像は通常の臨床で行われる撮像方法に従い,各相でのヨード密度画像を作成し,ヨード密度をROIにて測定する. そのデータをもとに,肝線維化と関連のあるパラメーターを探索する.
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Causes of Carryover |
次年度の研究計画のため以下の設備備品費と:本研究で使用するヨード密度画像などは、本病院の設置機器であるGE 社製ワークステーションで作成可能である.一度のCT 検査で1000 枚以上の画像が発生するため,得られた画像を解析するには膨大なデータ量を解析可能な高い画像処理能力を有する64 ビット対応のCPU が搭載されたワークステーションが必要となる.その他,引き続き多量の検査画像データ保存のためのハードディスクが必要である.また、取得した画像の保管,データ入力,解析に必要な研究助手を特定期間雇用するため(非常勤),一定の謝金が必要となる.
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