2019 Fiscal Year Research-status Report
Gd-EOB-DTPAおよびICGを用いた新たな肝腫瘍診断法の開発
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17K10393
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤井 宏行 東京大学, 医科学研究所, 講師 (80770437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐生 茂 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (20313124)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | MRI / 肝細胞癌 / 肝転移 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は非アルコール性脂肪肝炎(NASH)モデルマウスおよび大腸癌肝転移モデルマウスにおいてICG投与下および非投与下におけるEOB-MRI所見の比較・解析を行うことを主目的としていた。 大腸癌肝転移モデルマウスはNOD-scidマウスに対してHCT116細胞を脾臓を注入する量およびその後の脾摘のタイミングを工夫することにより、安定的に作成することに成功した。NASHモデルマウスについては以前より安定的に作成に成功している。モデルマウスの安定的な作成の成功のため、本年度は予定通りEOB-MRI所見の比較・解析を行うことができた。 大腸癌肝転移モデルマウスのEOB-MRIの腫瘍のtime intensity curveは投与5分後~20分後にかけて緩徐に増強効果の上昇が確認された。それに対して、ICG投与下におけるEOB-MRのtime intensity curveも同様のパターンを呈し、更にICG非投与時と比較してより高い信号上昇が確認された。 また、NASHモデルマウスのEOB-MRIにおいても同様であり、ICG投与下におけるEOB-MRIのtime intensity curveはICG非投与時と同様のパターンを呈しつつ、より高い信号上昇が確認された。 そのため、現在のプロトコールであるICG投与下および非投与下におけるEOB-MRIの所見では両者を鑑別することは困難であると考えられ、ICGの投与のタイミングや量の変更が必要であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現在のプロトコールでは肝転移と肝細胞癌を鑑別することが困難であることが確認されたため、プロトコールの変更を余儀なくされた。
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Strategy for Future Research Activity |
一年の研究期間の延長により、EOBおよびICGを用いた肝腫瘤の由来を鑑別できるMRIプロトコールの確立を目指す。
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Causes of Carryover |
全体的な研究の遅れにより、購入予定であったが購入していない機材等があります。
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