2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of new liver tumor diagnostic method using Gd-EOB-DTPA and ICG
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17K10393
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
赤井 宏行 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80770437)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桐生 茂 国際医療福祉大学, 医学部, 教授 (20313124)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ガドリニウム造影剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年が延長申請による最終年度となるが、本年度の4月に本研究の主たる実験機器であるマウス用MRI装置が故障してしまい、実験の継続が困難であった。そのため、本年度はモデルマウス作成(特に肝転移モデルマウス)の手技の習熟に努めた。 また、昨年度の実験をする中で、種々の造影剤を使用したため、これらの造影剤投与に伴うガドリニウム脳沈着がマウスの行動に及ぼす影響についての検討結果を本年度に出版することができた。具体的には直鎖状ガドリニウム造影剤、環状ガドリニウム造影剤およびコントロールとしてリン酸緩衝液を繰り返し静注したマウスの三郡を作成した。脳MRIを撮影することで直鎖状ガドリニウム造影剤を投与した郡のみ歯状核の信号が上昇していることが確認でき、直鎖状ガドリニウム造影剤群でのみ脳へのガドリニウムが引き起こされることが判明した。これらのマウス群にそれぞれ自発運動評価試験、オープンフィールド試験、ロータロッド試験、Y字迷路試験、受動的回避試験、高架式十字迷路試験、明暗探索試験および強制水泳試験を行ったが、直鎖状ガドリニウム造影剤群および環状ガドリニウム造影剤群いずれもコントロール群との有意差は認められなかった。つまり、直鎖状ガドリニウム造影剤は脳ガドリニウム沈着を引き起こすが自発運動能力、不安レベルや短・長期記憶のいずれも障害を引き行際事がわかった。また、環状ガドリニウム造影剤においても同様にマウスの運動や行動への影響が認められなかったことより、環状ガドリニウム造影剤の高い安全性も同時に確認された。
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[Journal Article] Effects of Gadolinium Deposition in the Brain on Motor or Behavioral Function: A Mouse Model2021
Author(s)
Akai H, Miyagawa K, Takahashi K, Mochida-Saito A, Kurokawa K, Takeda H, Tsuji M, Sugawara H, Yasaka K, Kunimatsu A, Inoue Y, Abe O, Ohtomo K, Kiryu S.
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Journal Title
Radiology
Volume: 301
Pages: 409-416
DOI
Peer Reviewed