2017 Fiscal Year Research-status Report
拡散・造影MRIとディープラーニングを併用したスーパーハイブリッド乳癌悪性度解析
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17K10394
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
川島 博子 金沢大学, 保健学系, 教授 (70293355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 利明 金沢大学, 保健学系, 教授 (80324086)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | triexponential解析 / Ki67 / 乳癌サブタイプ |
Outline of Annual Research Achievements |
triexponential解析を用いて算出した各拡散係数の乳癌サブタイプ毎の差異,およびtriexponential解析を用いて算出した各拡散係数と術後病理標本から得られる各悪性度指標との関係を明らかにするために,3.0TのMRI装置を用いて乳癌症例の撮像を継続した. triple negative乳癌とHER2乳癌では,病理学的悪性度指標であるKi67高値群では低値群よりADCが有意に低かったが,triexponential解析の3種類の拡散係数についてはすべてKi67高値群と低値群の間で有意差は認めなかった. ルミナル乳癌では,Ki67高値群でADCおよびtriexponential解析の3種類の拡散係数の1つであるD(真の拡散係数)が有意に低い結果が得られた.またダイナミックMRIの指標であるSER(signal enhancement ratio)が,Ki67高値群で有意に高い結果が得られた.ルミナル乳癌の多変量解析では,ADCとSERが,Ki67高値群と低値群の鑑別に有意な因子であった. さらに症例数を積み重ねないと確定的なことは言えないが,triexponential解析がmonoexponential解析よりも優れているという単純な結果ではないような印象である.また,現在臨床的には,Ki67の高値群を何%以上にするのが最適なのかという議論が盛んになされており,29年度に使用したカットオフ値14%よりも高値にすべきという意見が大勢を占めている.カットオフ値を変更した再解析も必要かもしれない.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
乳腺外科医の離職,休職により乳癌手術件数が減少し,MRI施行件数が当初の見込みより減っている.
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Strategy for Future Research Activity |
計画通り,期間内に最大限の症例数を収集する. Ki67値のカットオフ値を再考した上で中間地点で結果を検討し,傾向を読み取る.続いて,人工ニューラルネットワーク解析に移るために,用いる因子の抽出をはかり,解析に着手する.
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Research Products
(4 results)