2017 Fiscal Year Research-status Report
皮膚センチネルリンパ節の核医学的検出における新たな判定法の確立
Project/Area Number |
17K10429
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
三浦 弘行 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10271826)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金子 高英 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (20333718)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 皮膚悪性腫瘍 / センチネルリンパ節 / 核医学 / 時間放射能曲線 / 加算画像 |
Outline of Annual Research Achievements |
皮膚悪性腫瘍に対するセンチネルリンパ節の核医学的生検は平成29年度もこれまでと同様のペースで行われ、さらなるデータが蓄積されつつある。またセンチネルリンパ節の新たな判定法に時間放射能曲線の解析や加算画像の作成が有用と考えられるため、これらの解析や画像作成を行っているが、データが膨大なため、当初の予定よりは遅れ気味である。 そのため、研究成果の一部を、まずは体幹部に絞った解析として、「体幹部皮膚悪性腫瘍症例のセンチネルリンパ節シンチグラフィの解析(Sentinel Lymphoscintigraphy in Patients With Malignant Skin Neoplasms of the Trunk)」と題して、第57回日本核医学会学術総会 (2017年10月15日~17日、横浜市)にて発表した。体幹部では病変近くのリンパ節のみならず、対側や、鼠径と腋窩双方のリンパ節に流入する例も多く、予期せぬリンパ潅流がみられうる他、リンパ節でも時間放射能曲線がリンパ節特有のパターンにならない例もあることが判明した。 また上記解析が遅れているため、転移、予後との関連に対する検討を一部先行して行い、成果の一部を「センチネルリンパ節の核医学的検出が行われた皮膚悪性黒色腫症例の再発・転移:経過観察の画像検査からの検討」と題して第19回SNNS研究会学術集会(2017年11月10日~11日、東京)にて発表した。センチネルリンパ節転移の有無、廓清時の転移の有無で、再発や転移の頻度に有意差があることが示された他、センチネルリンパ節転移陰性でも血行性転移が問題となることが明らかになるなど、臨床上有用なデータが得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
上記に述べたように、データが膨大であるため、当初の予定より解析や画像作成が遅れている。かわりに次年度の検討を一部繰り上げて行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れている解析、画像作成を可能な限り速やかに進め、遅れを取り戻す。それらが完了次第速やかに予定の読影実験やそれらの解析も進行させる。
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Causes of Carryover |
遅れが生じている分、人件費・謝金が発生しておらず、物品費、その他もあまり使わなかった。次年度にそれが行われる予定である。
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Research Products
(5 results)