2019 Fiscal Year Annual Research Report
Serial molecular imaging for the prediction of the left ventricular remodeling after myocardial infarction
Project/Area Number |
17K10435
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
瀧 淳一 金沢大学, 医学系, 准教授 (10251927)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 数馬 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (30347471)
柴 和弘 金沢大学, 学際科学実験センター, 教授 (40143929)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ventricular remodeling / myocardial infarction / C-14-methionine / macrophage / I-125-RGD / postconditioning / angiogenesis |
Outline of Annual Research Achievements |
虚血再灌流ラットモデルにおいて抗炎症剤投与による心筋梗塞後の炎症性変化、左室リモデリングに対する影響を検討した。抗炎症剤としては痛風で処方されているコルヒチンを用いた。ラット左冠動脈を30分結紮し、再灌流1日後から毎日0.4mg/Kgを腹腔内投与した。再灌流3、7日後(n=6)にマクロファージに集積するC-14-メチオニンを投与し、20分後に屠殺し心筋の2核種オートラジオグラフィを施行した。 メチオニンの集積比は無投与群で3、7日それぞれ1.87 ± 0.15 と 1.39 ± 0.12であったのに対して、コルヒチン投与群では1.56 ± 0.26 (p <0.05) と1.23 ± 0.099 ( p <0.05)と有意に抑制された。免疫組織染色ではマクロファージのマーカーであるCD68染色細胞の割合は無投与群で3,7日でそれぞれ38.4 ± 1.9 %、24.0 ± 2.4 %であったが、コルヒチン投与群では31.5 ± 2.0% (p < 0.0001)と12.0 ± 1.6% (p < 0.0001)へ有意に抑制された。 左室リモデリングの評価のために虚血再灌流1から6日後までコルヒチン投与を行い、再灌流8週後に心電図同期心筋血流SPECTを施行した。その結果コルヒチン投与によりLVEFは28.4 ± 2.5%から42.2 ± 8.5 (P<0.05)へと改善した。拡張末期容積は864 ± 115μlから665 ± 75μl(P<0.05)へ縮小し、収縮末期容積も620 ± 100μlから390 ± 97μl(P<0.01)へ縮小した。 以上よりコルヒチン投与により梗塞後早期のメチオニンの集積は低下するとともに8週後の左室リモデリングが抑制された。メチオニンイメージングにより抗炎症剤の治療効果が判定可能と考えられ、それによるリモデリングの抑制効果の予測可能性が示唆された。
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Research Products
(11 results)