2017 Fiscal Year Research-status Report
ナノドラッグデリバリーシステムと分子イメージングを融合させた新規IVR治療の開発
Project/Area Number |
17K10450
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
西尾福 英之 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80458041)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | IVR / microsphere / 肝細胞癌 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)ラット肝細胞癌モデルの作成 肝細胞がんN1S1株細胞を培養し、がん細胞をSprague-Dawley(SD)ラットの肝臓に移植する。腫瘍作成の確認を1週間後に開腹下あるいは超音波で確認する。腫瘍が約10mm程度の成長することを確認した時点で腫瘍モデル作成の完成とした。 2)すでに確立しているIVR技術を用いて肝腫瘍に対して超選択的に血管塞栓術を実施した。塞栓剤として40-60μmと70-150μmの2種類の大きさのmaicrosphereを用いて実施し、その腫瘍内、肝実質内における分布を確認した。40-60μm群においては、70-150μm群と比べて有意に腫瘍内に分布していることが確認できた。腫瘍壊死についても40-60μm群に置いて高いことが確認できた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ラット肝細胞癌モデルが予定通り作成できたこと、IVR手技がすでに確立できていたことから順調に手技が施行できた。使用したmicrosphereも入手が可能であったことから予定通り実施可能であった。
|
Strategy for Future Research Activity |
1年目は予定通り順調に進行できたが、画像評価としては、まだ不安定な状態である。対策としては、画像の安定した施行と評価方法、パラメータの決定が必要と成る。また、病理組織標本の作成、評価方法についても同様に未実施であり、今年度は画像、病理組織に関しての手技確立を目指していくこととする。
|
Causes of Carryover |
ラット腫瘍モデル作成において動物、細胞購入に予算が必要であった。IVR手技を実施するにあたっての道具などにも予算が必要であった。
|