2018 Fiscal Year Research-status Report
ナノドラッグデリバリーシステムと分子イメージングを融合させた新規IVR治療の開発
Project/Area Number |
17K10450
|
Research Institution | Nara Medical University |
Principal Investigator |
西尾福 英之 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (80458041)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | microsphere / nanoparticle |
Outline of Annual Research Achievements |
1.小動物へのIVR技術を有効に実施できるために、これまで実施してきたIVR手技と小動物の肝臓の血管解剖について詳細に検討し、肝動脈の径と体重とに相関関係があること、腫瘍移植をする際は、肝の左葉に実施することが望ましいことを報告した。 2.前年度に実施したmicrosphereの分布と抗がん剤の分布について、mass spectrometryの画像技術を用いて、腫瘍内の分布、濃度を評価した。大きなmicrosphereを用いた場合、3日後に抗がん剤濃度が高くなるが、小さなmicrosphereを用いた場合は、7日後に抗がん剤濃度が高くなることが示された。
現在、1については論文化できており、2については、作成中である。 引き続いて、ナノ粒子の毒性についての検討も実施している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
論文化も進み、現在継続して実験を継続している。
|
Strategy for Future Research Activity |
Microsphereと抗がん剤の分布について検討したデータの論文作成を行う。 ナノ粒子の肝動注療法における有用性は示せているため、毒性についての詳細な検討が必要となることから、肝腫瘍モデルラットを用いて、毒性について検討していく。
|