2017 Fiscal Year Research-status Report
胃静脈瘤に対する最適な塞栓硬化物質としての新規開発塞栓物質NLEの可能性
Project/Area Number |
17K10451
|
Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
南口 博紀 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (90364091)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | BRTO / NLE / 硬化剤 |
Outline of Annual Research Achievements |
当初は平成29年度中に基礎実験と動物実験を遂行する計画でしたが私自身の予定外の異動による所属施設変更のために予定が遅れています。新たに動物実験をするための細かな計画の立案が時間的制約、人員手配の制約が悪化したために現在調整中となっています。 初年度は情報収集や計画立案のためにPC本体を購入し、可能な範囲での計画推進を心掛けました。 BRTO(バルーン閉塞下逆行性経静脈性硬化術)の手技自体の重要性は変わりませんが、本邦を含む諸国ではVascular Plugを併用した塞栓硬化療法の報告が散見されています。この方法では、手技時間の短縮などの利点がみられますが、破裂のリスクが最も危惧される瘤突出部への直接的硬化作用に弱点があり、治療後再発のリスクが高いとされています。そういった視点からは今回私が予定している新規硬化物質であるNLE(N-butyl 2-cyanoacrylate-lipiodol-Ethanol混和物)を用いた瘤塞栓硬化療法では、NBCAの塞栓性とエタノールによる血管内皮障害作用などの相乗効果により、従来の塞栓物質よりも強力な塞栓効果が期待できます。なおかつ安価で視認性もよく、安全に手技を施行できると考えられ、その塞栓効果及び安全性を今回の研究費を使用させていただき、詳細に客観的に評価できることには依然重要な意味合いを持つと考えますので、今後も研究を推し進めていきたいと思っております。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
予定外の異動による所属施設変更のために動物実験をするための細かな計画の立案が困難となりました。時間的制約、人員手配の制約が悪化し現在調整中です。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度中にはスケジュール調整し、動物実験施設と人員を手配し、計画の遅れを少しでも取り戻そうと考えています。
|
Causes of Carryover |
初年度に予定していた動物実験などが異動のために不可能となりましたので、年度をずらして施行させていただくことになりました。
|