2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of molecular imaging of sarcoidosis: From evaluation of the animal model to clinical use
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17K10454
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Research Institution | Toho University |
Principal Investigator |
諸井 雅男 東邦大学, 医学部, 教授 (30256721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
窪田 哲也 公益財団法人朝日生命成人病研究所, その他部局等, 教授(移行) (60385698)
吉田 恭子 (今中恭子) 三重大学, 医学系研究科, 教授 (00242967)
廣江 道昭 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 医師 (80101872)
瀧 淳一 金沢大学, 医学系, 協力研究員 (10251927)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 心臓炎症イメージング / 心臓マクロファージ / ソマトスタチン受容体イメージング |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度までの研究から、In-111 pentatreotideの心筋炎症部位へ集積するが、その機序は非特異的集積である可能性が生じた。アイソトープの集積機序として、非特異的な機序による集積があることは知られている。この場合の非特異的とは当初の仮説としてのマクロファージをターゲットとした集積ではなく、一般的な炎症部位の血流増加や炎症性サイトカインや炎症産物への集積といった機序によるものである。当初の仮説として想定されたマクロファージに発現していると考えられたソマトスタチン受容体サブタイプ2(SSR2)にIn-111 pentatreotideが結合して画像が得られているのではない可能性が生じていた。この状況で検討しなければならないのは、ラットの心臓に集積しているマクロファージにはSSR2が存在しない可能性についてである。SSR2の免疫染色に用いた抗体およびその濃度が適切でなかったために染色されなかった可能性の検討である。そのためにすでにこのSSR2抗体で染色が確認されている脳や脾臓のマクロファージに対して免疫染色を行った。ラット脳および脾臓のマクロファージは用いたSSR2の抗体で染色された。このことは心臓のマクロファージには他の臓器のマクロファージと異なってSSR2が存在しない可能性が高いことが示された。この場合はラット心筋梗塞モデルでの心臓マクロファージであり、心臓サルコイドーシスに集積するマクロファージとは異なる可能性もある。心臓サルコイドーシスの適切な動物モデルが存在しない現在ではこの実験の限界であった。すでに、ヒト心臓サルコイドーシスではIn-111 pentatreotideの集積を4例ではあるが認め、報告しているのでイメージングは可能であるがその集積機序は非特異的と考えるのが妥当という結論に達した。
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Research Products
(1 results)