2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K10562
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
野田 弘志 自治医科大学, 医学部, 准教授 (00382937)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 浩一 自治医科大学, 医学部, 准教授 (70332369)
力山 敏樹 自治医科大学, 医学部, 教授 (80343060)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 多発癌 / セントロメア / 脱メチル化異常 / 染色体不安定性 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究目的】癌患者は、術後の残存臓器に新たな腫瘍性病変を高率に生じます。その機序は明らかではありませんが、発癌の母地「Field Cancerization; FC」の関与が考えられます。FCにはさまざまな遺伝子の異常が報告されていますが、我々はメチル化修飾に注目してきました。正常な染色体分配にはセントロメア領域のメチル化が必須で、そこから転写されるnon-cording RNAであるSatelliteαtranscript(SatA)により染色体の均等分配が司られます。我々はセントロメア領域のメチル化異常によりSatAが過剰発現し、特定の染色体に数的異常が生じる事を明らかにしました。この変化は癌部のみならず癌の背景粘膜でも認められ、特に多発癌の背景粘膜で高値を示すことから、SatAは多発癌のFCに関わると考えています。本研究ではSatAが関わる多発癌発生の機序を明らかにします。 【研究実績】レンチウイルスを用いて乳腺上皮細胞株にSatAを遺伝子導入しました。染色体不安定性をもたらす有糸分裂異常を免疫細胞化学によって調べたところ、Abnormal segregation、MicronucleiおよびAnaphase bridgeといった有糸分裂異常の頻度はSatAの過剰発現細胞において有意に増加していることを明らかにしました(掲載論文3)。マウスMajarSatA配列を搭載したレンチウイルスベクターを作成し、マウスの乳癌発生モデルを用いて行いました。乳癌発生を促進するためDMBAを経口投与し、マウス生体の乳管内にレンチウイルスを投与したところ、観察期間内では介入群および対象群とも肉眼的には乳癌の発生は見られませんでした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスの発がんモデルの作成に遅れが出ています。 マウスMajarSatA配列を搭載したレンチウイルスベクターを作成し、マウスの乳癌発生モデルを用いて行いました。乳癌発生を促進するためDMBAを経口投与し、マウス生体の乳管内にレンチウイルスを投与したところ、観察期間内では介入群および対象群とも肉眼的には乳癌の発生は見られませんでした。
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Strategy for Future Research Activity |
転移・浸潤などがんの悪性化におけるSatA過剰発現の果たす役割について検証する。大腸癌切除検体を用いて、原発巣・正常粘膜部・所属リンパ節、遠隔転移巣におけるSatAの発現量を測定します。さらに低転移株であるMCF-7にSatA配列を搭載したレンチウイルスを感染させ、ヌードマウス皮下に移植し、SatA過剰発現が浸潤や遠隔転移を促進する因子となっているか検討します。転移・浸潤などがんの悪性化におけるSatA過剰発現の果たす役割について検証します。
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Causes of Carryover |
消耗品価格の変動のため次年度使用額が生じました。消耗品購入の繰り越しにまわします。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Monitoring circulating tumor DNA revealed dynamic changes in KRAS status in patients with metastatic colorectal2018
Author(s)
Yuji Takayama, Koichi Suzuki, Yuta Muto, Kosuke Ichida, Taro Fukui, Nao Kakizawa, Hideki Ishikawa, Fumiaki Watanabe, Fumi Hasegawa, Masaaki Saito, Shingo Tsujinaka, Kazushige Futsuhara, Yasuyuki Miyakura, Hiroshi Noda, Fumio Konishi, Toshiki Rikiyama
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Journal Title
Oncotarget
Volume: 9
Pages: 24398~24413
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Presentation] Clinical significance of monitoring KRSA in tissue and serum of pancreatic cancer patients2018
Author(s)
Watanabe F, Suzuki K, Ishikawa H, Endo Y, Ichida K, Takayama Y, Fukui T, Kakizawa N, Kasahara N, Kato T, Noda H, Rikiyama T
Organizer
Gastrointestinal Cancers Symposium
Int'l Joint Research
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[Presentation] Dynamics and characteristics of KRAS mutated circulating tumor DNA in patients with metastatic colorectal cancer during various treatments2018
Author(s)
Takayama Y, Suzuki K, Ichida K, Fukui T, Kakizawa N, Watanabe F, Kikukawa R, Hasegawa F, Tsujinaka S, Miyakura Y, Konishi F, Rikiyama T
Organizer
Gastrointestinal Cancers Symposium
Int'l Joint Research
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