2017 Fiscal Year Research-status Report
establishment of early diagnostic method in gastric cancer using exosome RNA
Project/Area Number |
17K10583
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
吉山 繁幸 三重大学, 医学系研究科, 助教 (60444436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
問山 裕二 三重大学, 医学部附属病院, 講師 (00422824)
楠 正人 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50192026)
安田 裕美 三重大学, 医学部附属病院, 助教 (60586767)
毛利 靖彦 三重大学, 医学系研究科, 客員准教授 (70345974)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胃癌 / エクソソーム |
Outline of Annual Research Achievements |
近年の研究からエクソソームは,様々な機能を持つことが明らかになった。エクソソームは,生体内の細胞および培養細胞から分泌される30~200 nmの膜小胞で,血液,尿,羊水,腹水などの体液や細胞培養液中に存在し、DNA,RNA,脂質,タンパク質を含み,細胞から分泌されて目的の細胞へと運ばれ,細胞間や組織へのシグナル伝達の役割を担っていると考えられているすなわち、癌細胞からも同様にエクソソームが血中に分泌されており、その内部には癌細胞由来のRNAが包埋されている。これらのRNAの一部は,選択的にエクソソームに取り込まれる傾向があることが報告されている。これらの遺伝子情報は癌特異的なバイオマーカーとして利用できる可能性がある。本研究は、癌細胞から分泌されるエクソームに包埋されたmicroRNAsの網羅的解析により今まで困難であった血清/血漿中の疾患特異的診断マーカーを同定することである。複数の消化器癌種の細胞株 (胃癌、大腸癌、食道癌)に発現するmicroRNAs, そこから分泌するエクソームに包埋されたmicroRNAsの2群間のprofilingから胃癌特異的microRNAを同定し、精度の高い胃癌診断法の確立を目的とする。さらにさらに臨床検体に発現するmicroRNAsならびにそれらの患者の血清中から分離されたエクソームおよびmicroRNAsを用いて、内視鏡治療後の追加外科切除の可否を判定することを目指す。本年度は胃癌細胞株、食道癌細胞株ならびに大腸癌細胞株をウシ由来エクソソームを除去したFBSを用いて培養し培養液上清をサンプリングしエクソソームを分離する。分離したエクソソームから蛋白を抽出し、プロテオミクスを用いて、網羅的にエクソソームに発現する蛋白の発現を確認した。また同様に正常腸上皮細胞株の培養上清中のエクソソームについてもプロテオミクス解析を用いて網羅的に蛋白発現を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
エクソソーム抽出方法および条件設定にやや時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
蛋白網羅的解析の結果をもとに、有用性の高い蛋白について今後再現性実験を行い、miRNAプロファイルの決定へ進む予定である。
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