2017 Fiscal Year Research-status Report
Molecular mechanism in early establishment of peritoneal metastasis from gastric cancer.
Project/Area Number |
17K10588
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
藤原 義之 鳥取大学, 医学部, 教授 (40314330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 知博 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (10457161)
齊藤 博昭 鳥取大学, 医学部, 准教授 (20335532)
三吉 範克 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 特命プロジェクトリーダー (20528624)
黒田 博彦 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30743273)
福本 陽二 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40623947)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胃癌 / 腹膜播種 / エクソソーム / 5-ALA |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度研究実績 1, 5-アミノレブリン酸を用いた蛍光審査腹腔鏡検査による微小腹膜転移検出法は倫理委員会の承認を経て実施体制が整備済みである。次年度よりこの手法を用いて微小腹膜播種転移の検出と組織採取を行う。この標本の一部を組織培養し、腹膜播種初期病態を再現する。この培養組織を用いて腹膜播種形成の初期病態に関与する遺伝子、タンパク、micro RNAを同定していく。 2, 胃癌腹膜播種モデルの作成:GFPラベルMKN45をヌードマウスの腹腔内へ移植し継時的に播種性転移の状況を蛍光観察できるモデルを作成済みである。今後同定された播種関連因子の腹膜播種性転移への影響を評価するために重要なモデルである。 3, 進行胃癌切除標本より癌周囲組織と離れた正常組織を切り出し繊維芽細胞の初代培養を作成した。この培養上清よりエクソソームを抽出した。今後上記腹膜播種モデルを用いて腫瘍関連繊維芽細胞由来エクソソームの腹膜播種の増殖、進展への影響を検討する。さらに増殖・進展に関与する液性因子の解析を行い播種を促進させる分子の同定を行う。 事務的な作業に少し時間が勝ったために腹膜微小転移巣の採取までは至っていないが、今回それが終了し次年度からは可能となる。それ以外の細胞実験、動物実験に関してはほぼ順調に経過している。本研究は腹膜播種初期病態を組織培養にて再現させた系を用い包括的にメカニズムを解明することを目的とした研究であり重要な研究である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
5-アミノレブリン酸を用いた胃癌微小腹膜播種検出に関する臨床試験の承認および試験に対する保険獲得などの事務的な作業の遅れにより微小腹膜播種病変採取が予定より遅れている。基礎的な研究に関しては組織培養、細胞培養、動物時間いずれも順調に経過している。
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Strategy for Future Research Activity |
腹膜病変の組織培養を行い、RNA 、タンパク、microRNA解析を行う。腹膜播種マウスモデルを用い候補分子を投与して播種関連分子を同定する。また、組織培養中エクソソームを抽出し、これより播種関連因子の抽出と動物モデルでの検証を行っていく。腹膜播種初期病態に関与する分子の同定とメカニズムの解明が本研究の目的である。
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Causes of Carryover |
臨床試験の倫理委員会承認と試験に対する保険の獲得に時間がかかり臨床検体の採取が遅れてしまったためである。基礎的研究(細胞実験、動物実験)に関しては軌道に乗ってきているため次年度に施行できると考える。
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Research Products
(2 results)