2019 Fiscal Year Annual Research Report
Molecular mechanism in early establishment of peritoneal metastasis from gastric cancer.
Project/Area Number |
17K10588
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
藤原 義之 鳥取大学, 医学部, 教授 (40314330)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾崎 知博 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (10457161) [Withdrawn]
齊藤 博昭 鳥取大学, 医学部, 准教授 (20335532) [Withdrawn]
三吉 範克 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, がん医療創生部プロジェクトリーダー (20528624)
黒田 博彦 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30743273) [Withdrawn]
福本 陽二 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40623947)
松永 知之 鳥取大学, 医学部, 助教 (40743274)
宮谷 幸造 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (30758173)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胃癌 / 微小環境 / 制御性リンパ球 / 予後因子 / フローサイトメーター |
Outline of Annual Research Achievements |
胃癌組織における免疫微小環境をフローサイトメーターを用いて検討した。具体的には、CD24highCD27+B細胞をソーティングにて分離し、CD4+T細胞に対する免疫抑制機能の検討を行った。さらに胃癌局所におけるIL10とCD19の二重染色を用い、治療成績との関係を検討した。結果は、B細胞のうち、CD24highCD27+B細胞が、胃癌局所において、末梢血や周囲の正常粘膜部と比較し有意に増加していた。又この細胞群はCD4+細胞の増殖を抑制し、インターフエロンγの産生を有意に低下させた(p=0.009)。又、免疫染色を用いた予後解析により、この制御性B細胞が癌局所に多数存在している胃癌は、少数浸潤群と比較し胃癌の予後は不良であった。多変量解析により、制御性Bリンパ球の微小環境への浸潤は独立した予後不良因子であった。 胃癌の局所微小環境において、これまで制御性T細胞やmyeloid-derived suppressor cell(MDSC)の浸潤が増加していることが知られていたが、我々の研究にて新たに、制御性B細胞の浸潤も増加していること、さらに多数浸潤例は予後不良因子となることを見出した。 この治験は、今後の癌免疫治療の効果判定や治療効果予測、さらには新規治療ターゲットの発見につながる重要な知見である。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Increased regulatory B cells are involved in immune evasion in patients with gastric cancer2019
Author(s)
Yuki Murakami, Hiroaki Saito , Shota Shimizu, Yusuke Kono, Yuji Shishido, Kozo Miyatani, Tomoyuki Matsunaga, Yoji Fukumoto, Keigo Ashida, Tomohiko Sakabe, Yuji Nakayama & Yoshiyuki Fujiwara
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Journal Title
Scientific Reports
Volume: 9
Pages: 13083
DOI
Peer Reviewed / Open Access