2019 Fiscal Year Annual Research Report
The role of ADAM17 in obesity-associated associated tumorigenesis
Project/Area Number |
17K10651
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岡林 剛史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00338063)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 博俊 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (00218455)
鶴田 雅士 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (00348666)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 大腸癌 / 肥満 / 発がん / ADAM17 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の根幹をなすのは、ADAM17flox/flox マウスと腸管上皮細胞で Cre を発現する Villin-Creマウスを交配し、腸管上皮細胞特異的なADAM17コンディショナルKOマウスを作成することであるが、飼育区域に発生した感染症によりそれぞれのマウスが殺処分となってしまいマウスの作成が遅れてしまった。そこで、マウスの交配を続けながら通常マウスに高脂肪食を摂取させ、肥満マウスを作成し、得られた肥満マウスと同期間通常の餌で飼育した通常マウスの腸管粘膜中のADAM17の発現を、qPCRで比較した(図.3)。肥満マウスでは通常マウスと比較してADAM17のmRNAの発現が亢進していることが確認できた。ADAM17は肥満マウスでmRNAの発現が亢進していた。加えて、ADAM17を活性化させるカスケードのアンタゴニストにあたるChemokine ligand 14 (以下 CXCL14)のmRNAの発現が、肥満マウスで低下していることも確認できた。肥満環境下ではADAM17の上流に位置するCXCL14の活性が変化し、ADAM17の発現、しいてはTNF-αといった肥満関連cytokineの発現に影響を与えている可能性が示唆された。 腸管上皮細胞特異的なADAM17コンディショナルKOマウスの交配は概ね完了したため、実験に必要な個体数を確保した後に肥満関連大腸癌発癌モデルを作成する方針である。上記モデルの完成の後には、microarray解析を施行する。 ヒト検体におけるADAM17, CXCL14などの発現と肥満に関する因子との関連に関しても、現在データを集積中を行った。
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Research Products
(1 results)
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[Journal Article] Interleukin-13 and Its Signaling Pathway Is Associated With Obesity-Related Colorectal Tumorigenesis2019
Author(s)
Shimpei Matsui, Koji Okabayashi, Masashi Tsuruta, Kohei Shigeta, Ryo Seishima, Takashi Ishida, Takayuki Kondo, Yoshiyuki Suzuki, Hirotoshi Hasegawa, Masayuki Shimoda, Shinya Sugimoto, Toshiro Sato, Yuko Kitagawa
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Journal Title
Cancer Science
Volume: 110
Pages: 2156-2165
DOI
Peer Reviewed / Open Access