2018 Fiscal Year Research-status Report
PNQ を用いたL-OHP 誘発末梢神経障害の自己評価と安全性に関する多型解析
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17K10654
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Research Institution | Nigata University of Phermacy and Applied Life Sciences |
Principal Investigator |
小林 靖奈 新潟薬科大学, 薬学部, 教授 (20276611)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅本 岳宏 昭和大学, 医学部, 講師 (00384537)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | KRAS / 遺伝子多型 / 大腸癌 / RAS |
Outline of Annual Research Achievements |
2018年度は、大腸癌患者12名の癌部位、非癌部位、血清からゲノムを抽出した。ついでNCBIのゲノム情報から KRAS 遺伝子のエクソン2 コドン 12 に局在する遺伝子(rs121913529)配列から、同じくインターネットの PCR プライマー検索サイト( Primer3 Output)からセンスプライマーとアンチセンスプライマーを設計し、外注した。そのプライマーを用い、PCR 反応の条件検討を行った。アニーリング温度を 55度から63度にて検討し、61度が至適温度であると決定した。ついで、12名の患者の検体(合計36検体)に対し、PCR を行って、全てのサンプルでアガロース電気泳動にて目標となる単一バンドが増幅していることを確認した。それらPCR産物 400 ng を用い、3.2 pmol のセンスプライマーを用いて BigDye Terminator 法にて PCR 反応を行った。その PCR 産物に対し、余剰の BigDye を除去するカラム操作を行い、得られた産物 20 microlitter にホルムアミド 25 microlitterを添加し、キャピラリー電気泳動にて解析した
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PCRなどの条件検討に少々時間がかかったが、今後は先に示した KRAS 遺伝子多型(rs121913529)以外にも、BRAFや PIK3CA などの多型解析にも繋がる結果と考えられるため。
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Strategy for Future Research Activity |
残りの検体(癌部位、非癌部位、血清)よりゲノムを抽出し、KRAS/NRAS/HRAS などの RAS 系遺伝子多型の解析を進めるとともに、2019年1月に改訂された大腸癌治療ガイドラインにも記載された BRAF 遺伝子多型の解析も行う。また、その他、抗 EGFR 抗体薬の効果とも関連性が強い BRAF の遺伝子多型解析も行う。
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Causes of Carryover |
通常業務に加え、予想以上の業務が増えて個人で処理出来る業務内容の限界を超えて過多になったため。次年度は研究時間をこれまで以上に確保すること、および購入可能な試薬を使った操作はできるだけ購入して解析することで、コスト&タイムパフォーマンスを向上させて成果を得るようにするよう努力する。同時に学会や論文などで成果を社会へ還元し、公表する。
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