2019 Fiscal Year Annual Research Report
Mechanism for resistance EGFR blockade; Analysis using circulating tumor DNA and circulating tumor cell
Project/Area Number |
17K10657
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
山田 岳史 日本医科大学, 医学部, 准教授 (50307948)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小泉 岐博 日本医科大学, 医学部, 講師 (40328802)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 抗EGFR抗体 / 大腸癌 / Liquid biopsy |
Outline of Annual Research Achievements |
原発巣RAS野生型の患者に抗epidermal growth factor receptor (EGFR)抗体を投与し、末梢血を用いたLiquid biopsyによる効果予測と耐性化予測を行う臨床試験を計画し、予定数の30例の登録を終え、結果を投稿し、現在Revise論文を投稿中である。この研究では化学療法を行う前にLiquid biopsyでRAS変異が同定された症例では抗EGFR抗体が奏効しないこと、抗EGFR抗体に対する耐性獲得時には80%以上の症例でRAS変異が、約40%の症例でBRAF、EGFRの変異が同定されること、抗EGFR抗体の治療を終了し、他の薬剤により化学療法を行うと6か月後には約1/4の症例ではRAS、BRAF、EGFRすべての変異が消失することを明らかにした。これまでの研究ではRAS変異の同定率が低いため、抗EGFR抗体に対する耐性獲得メカニズムはRAS以外の分子が影響すると考えられていたが、多くの症例で耐性獲得時にRAS変異が認められたことから、耐性獲得にはRASが関与している可能性が強く疑われた。 この研究はPilot studyとして行ったため30例のみ集積したが、本研究を遂行するに上で得たノウハウを利用して100例を集積する臨床研究を開始した。現在43例が集積されている。 末梢血からRAS、BRAF、EGFRを同定するにあたり、循環DNAに加え、循環腫瘍細胞からもRAS変異の検出を試みたが、感度は循環DNAの方が高いことがわかった。現在、より多くの循環腫瘍細胞を採取できるよう新たな採取法の開発に取り組んでいる。
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