2019 Fiscal Year Annual Research Report
Study of the mechanism of colorectal cancer and drug sensitivity using patient-derived xenograft(PDX)
Project/Area Number |
17K10658
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
冨田 尚裕 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (00252643)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山野 智基 兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (00599318)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | PDX / 大腸癌 / 小腸癌 / primarry culture / ヌードマウス |
Outline of Annual Research Achievements |
(目的)大腸癌患者由来のxenograftを作成し、化学療法剤の感受性試験のin vivo modelとしての有用性を検討する。 (方法)①ヌードマウスBalb/c, nu/nu4週齢を以下の実験に使用した。全身麻酔下に、大腸癌などの腹部悪性腫瘍患者の手術摘出検体から採取した5mm片の癌組織をマウスの皮下に移植した。第2継代の皮下腫瘍が10mm以上の大きさまで増大した時に、患者由来ゼノグラフト(Patient-derived xenograft:PDX)が樹立できたと判断した。②PDX腫瘍をヌードマウス皮下に移植し、5mm大の大きさまで増大した時点で、無作為に無治療群と化学療法群の2群に分け、化学療法群における腫瘍増大抑制の程度から、腫瘍の抗癌剤感受性の検討を行った。 (結果)①大腸癌・小腸癌・直腸神経内分泌腫瘍(NET)など30例の腫瘍症例の手術摘出組織から、大腸癌7例、小腸癌2例でPDXが樹立された。うち大腸癌2例、小腸癌1例で最終的なPrimary cultureが可能であった。②大腸癌由来のPDX29ではoxaliplatin(OHP)+5-FUで中等度の、camptothecin(CPT)+5-FUとTriple レジメン(OHP+CPT+5-FU)では高度の皮下腫瘍増大抑制が見られた。同じく大腸癌由来のPDX33ではCPT+5-FUで中等度の、OHP+5-FUでは高度の増大抑制が見られた。また小腸癌由来のPDX26では、paclitaxel+5-FUで中等度の、OHP+5-FUで高度の増大抑制が見られた。 (結論)腫瘍の手術検体の約10%でPDXが樹立できた。PDXの腫瘍組織を用いて個々の腫瘍における薬剤感受性の評価が可能であり、がん患者の個別化化学療法への臨床応用が期待される。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 希少がんである小腸腺癌に対する基礎研究モデルの構築2019
Author(s)
山野 智基, 宋 智亨, 木村 慶, 馬場谷 彰仁, 濵中 美千子, 片岡 幸三, 別府 直仁, 野田 雅史, 内野 基, 池田 正孝, 池内 浩基, 冨田 尚裕
Organizer
第119回日本外科学会定期学術集会
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