2020 Fiscal Year Annual Research Report
Role of tissue fibrinolytic factors in NASH liver fibrosis and intrahepatic macrophage activation
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17K10666
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
岩城 孝行 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (70509463)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | NASH / 線溶因子 / ヒト型高脂血症 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、①NASHにおける肝臓線維化が病態悪化の主因であるか随伴病態であるかを高脂血症マウスと線溶関連因子のノックアウトマウスを用いて、四塩化炭素によるNASH誘導モデルを用いて組織線維化の程度を調節することで解析する、②NASHにおいてはメタボリック症候群などで潜在的に活性化している肝内マクロファージが腸内細菌などによる暴露でさらに活性化してしまうことが原因とされてきているが、線溶因子が影響するかを①で使用したマウスの肝内マクロファージや骨髄細胞由来マクロファージを用いて解析する、③線溶因子がNASHに関連している場合、線溶因子の薬剤投与による調節でNASHの治療や予防の可能性を①で使用するマウスで探索する、ことを目的としている。 本年度の研究成果の概要 自然発症動脈硬化モデルであるL-/-/A-/-マウスを用いてNASHモデルを作製することで、LDL高値を示し、線維化も顕著に促進することが確認された。通常のマウスではリポタンパク分画としてLDL分画がほとんど認められないため、LDLによるNASH病態への影響を評価することが可能になった。今後はLDLにより修飾される細胞、とりわけマクロファージに対する影響を凝固線溶因子と絡めて評価していく予定である。 研究成果の学術的意義や社会的意義 今回作製したNASHモデルは顕著な高LDL血症を示す実験モデルであり、従来のモデルでは評価できないLDLによる病態への影響を評価することが可能となっている。今後NASHにおけるLDLコレステロールの影響に関して本モデルを用いて研究することで、現在有効な治療薬が存在しないNASHにおける有望な治療薬が開発される可能性がある。
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[Journal Article] Hyperfunctioning Papillary Thyroid Carcinoma with a BRAF Mutation: The First Case Report and a Literature Review2021
Author(s)
Shinkai S, Ohba K, Kakudo K, Iwaki T, Mimura Y, Matsushita A, Kuroda G, Sakai Y, Nishino N, Umemura K, Suda T, Sasaki S
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Journal Title
European Thyroid Journal
Volume: -
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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