2019 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the mechanism of liver resident NK cell activation through the EZH2 epigenetic regulations
Project/Area Number |
17K10669
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大平 真裕 広島大学, 病院(医), 助教 (30397947)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | NK細胞 / 肝臓 / 肝細胞癌 / エピジェネティック / TRAIL |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、エピジェネティック薬が肝内在性NK細胞の活性に与える影響を詳細に解析し、肝臓切除後に肝臓内NK細胞活性が低下するメカニズムを明らかにするものである。遺伝子抑制たんぱく質EZH2によるエピジェネティック制御が肝内在性NK細胞活性の脆弱性に与える影響を明らかにすることを目的とする。 前年度までに、肝内在性NK細胞の抗腫瘍分子TRAILの一塩基多型が肝細胞癌に対する肝切除後の肝外再発に関連することを報告した(Imaoka Y, Ohira M, et al. Journal of hepato-biliary-pancreatic sciences, 2018; 25(8): 370.)。 TRAIL分子は、肝細胞癌の発生に重要な役割を果たしているため、肝内在性NK細胞脆弱化モデル(肝切除、門脈結紮、肝放射線照射)を作成した。肝内在性NK細胞脆弱化モデルマウスに経脾臓的に肝癌細胞株Hepa1-6を投与すると肝内腫瘍が増加する。同マウスに肝内在性NK細胞を外来性に投与することで腫瘍の減少を認めた(Nakano R, Ohira M, et al. PLoS One, 2018; 13(6): e0198904.)。さらに、エピジェネティック制御薬剤EZH2投与を行ったが、抗腫瘍効果の増強は認められなかった。 以上より、肝内在性NK細胞のエピジェネティック制御には、一塩基多型や肝臓内環境も重要であると考えられたが、新規治療法の開発にはさらなる研究が必要である。
|
Research Products
(12 results)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
[Presentation] 臓器移植における免疫機能分子一塩基多型の役割.2019
Author(s)
大平真裕, 清水誠一, 今岡祐輝, 佐藤幸毅, 山根宏昭, 秋本修志, 田口和浩, 田中飛鳥, 黒田慎太郎, 田原裕之, 井手健太郎, 小林剛, 田中友加, 大段秀樹
Organizer
第119回日本外科学会定期学術集会
-
[Presentation] 生体肝移植周術期の門脈圧がアロ免疫応答に与える影響2019
Author(s)
大平真裕, 橋本慎二, 尾上隆司, 今岡祐輝, 佐藤幸毅, 田口和浩, 黒田慎太郎, 田原裕之, 井手健太郎, 小林剛, 田中友加, 大段秀樹
Organizer
第26回日本門脈圧亢進症学会総会
-
[Presentation] Adjuvant immunotherapy using liver natural killer cells for preventing recurrence of hepatocellular carcinoma in liver transplantation2019
Author(s)
大平真裕, 清水誠一, 今岡祐輝, 佐藤幸毅, 山根宏明, 秋本修志, 田口和浩, 田中飛鳥, 黒田慎太郎, 田原裕之, 井手健太郎, 小林剛, 田中友加, 大段秀樹
Organizer
第31回日本肝胆膵外科学会学術集会.
-