2017 Fiscal Year Research-status Report
先天性心臓外科手術の全国的データベースの解析およびフィードバックシステムの構築
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17K10724
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
平田 康隆 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (70562601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平原 憲道 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 助教 (50722310)
宮田 裕章 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (70409704)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 先天性心疾患 / データベース |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度はJCCVSDによって集積した日本全体のデータを用いることにより、平成26年度からすすめていた研究を引き続きすすめ、これらをまとめた。まず、欧州心臓胸部外科学会において、データベースを利用した「単心室に対する弁置換術の予後の検討」の発表を行った。また、1)JCCVSDデータベースの施設サイトビジットにより、データ入力、合併症入力の正確さを検討を行い、JCCVSDのデータ入力の正確さを示した。2)2013-2014年のJCCVSDデータ集計による日本全体の主な先天性心疾患手術の死亡率および合併症の検討を行い、本邦において行われている主な先天性心疾患手術の死亡率および合併症を示した。3)左心低形成症候群に対する両側肺動脈絞扼術と一期的ノーウッド手術の成績の比較検討を行い、本邦におけるそれぞれの手術選択の分布ならびに長期予後を示した。4)データベースによるダウン症候群に対する心臓手術の成績の検討を行い、二心室疾患における比較的良好な予後を示した。5)単心室に対する弁置換術の予後の検討を行い、単心室に対する弁置換術の比較的不良な予後を示した。 以上の論文が査読付き学術誌にアクセプトされた。 また、ベイズモデルを用いた日本における小児先天性心疾患手術のリスクモデルの作成のためのデータの解析を現在進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースを利用して、本邦における先天性心疾患手術の現状についての把握をすることができている。 4編の査読付き学術誌への発表と1回の国際学会での発表を行った。 論文発表1)JCCVSDデータベースの施設サイトビジットにより、データ入力、合併症入力の正確さを検討、2)2013-2014年のJCCVSDデータ集計による日本全体の主な先天性心疾患手術の死亡率および合併症の検討、3)左心低形成症候群に対する両側肺動脈絞扼術と一期的ノーウッド手術の成績の比較検討、4)データベースによるダウン症候群に対する心臓手術の成績の検討 学会発表 1)単心室に対する弁置換術の予後の検討
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き日本の先天性心疾患手術のデータを蓄積し、リスクモデルの作成にむけて研究を行う
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Causes of Carryover |
物品費が想定の費用以内であったため
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