2019 Fiscal Year Annual Research Report
Treatment of ischemic heart failure using human adipose-derived stem cells
Project/Area Number |
17K10744
|
Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
勝間田 敬弘 大阪医科大学, 医学部, 教授 (60224474)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊井 正明 大阪医科大学, 研究支援センター, 講師 (10442922) [Withdrawn]
神吉 佐智子 大阪医科大学, 医学部, 助教 (40411350)
打田 裕明 大阪医科大学, 医学部, 助教 (70736834)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 再生医療 / 脂肪由来幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
心臓血管手術時に大動脈基部の脂肪細胞および皮下脂肪を採取し、心臓周囲脂肪組織由来AdSC(CA-AdSC)の分化能や増殖率を調べ、皮下脂肪組織由来AdSC(SC-AdSC)との差異や基礎疾患、内服薬等の及ぼす影響を検討した。32症例から心臓周囲脂肪および皮下脂肪を採取した。このうち、心臓周囲と皮下脂肪由来細胞共に感染なく第3継代まで培養を継続できたのは8例であった。採取した脂肪組織は、心臓周囲脂肪0.44g-1.4g(平均 0.84g)、皮下脂肪 0.58-1.01g(平均 0.77g)であり、それぞれの組織1gから分離できた単核球細胞数は心臓周囲脂肪1.6×106-19.1×106(平均 8.9×106)、皮下脂肪6.2-49.7×106(平均 25.8×106)であった。それらのうちAdSCとして培養できた細胞は、心臓周囲脂肪由来で平均26.5%、皮下脂肪由来で平均9.7%であった。脂肪細胞から分離できる単核球細胞数は有意に皮下脂肪細胞で多かったが、そのうちAdSCとして培養できる細胞数は有意に心臓周囲脂肪由来組織で高かった。CA-AdSCおよびSC-AdSC性質をひかくすると増殖能、遊走能、抗アポトーシス能はCA-AdSCで有意に高かった。 現在、心筋梗塞モデルマウスにCA-AdSCおよびSC-AdSCを移植し、心臓超音波検査による経時的な心機能の推移の比較、右心カテーテル検査、病理学的検討を行っている。
|