2018 Fiscal Year Research-status Report
血管平滑筋細胞におけるTGFβとPKCδによる動脈瘤発生メカニズムの解明
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17K10767
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
神谷 健太郎 東京医科大学, 医学部, 講師 (00377558)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 動脈瘤 / TGFβ / PKCδ |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床でマルファン症候群などの発生に関与していると考えられているシグナル伝達物質のTGFβ(transforming growth factor beta)や、弾性繊維などの細胞骨格合成を司る蛋白質合成に関与すると考えられているPKCδ(protein kinase C delta)などを測定、発現などをより明確にすることにより、大動脈瘤の発症メカニズムの解明に向かって研究している。 基礎分野としては、invitroにおいて血管平滑筋細胞や、入手した血液サンプル、手術サンプルなどのTGFβやPKCδの発言と定量解析など、また蛋白質やRNA、DNAの発現などの検出評価を試みている。 臨床分野としては、実際の手術患者本人より、治療に直接影響しない、日常の採血などから血液サンプル、手術治療から手術検体である動脈瘤より直接サンプルを入手して、TGFβやPKCδなどの体内サイトカインの発現量や活性を検出し、その手術治療前後などで評価する。また、その患者の治療成績データーとの関係についても検討する
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
臨床実験については、技術革新に伴い開腹手術よりカテーテル治療が多く、実際の動脈瘤のサンプル確保には困難な状況。 基礎実験については、大学内での協力体制の困難や、サンプルの確保、染色等の技術的な問題もあり、進んでいない状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
予定である、実際の動脈瘤サンプルを用いた、基礎実験分野については、非常に困難と考える。 臨床分野でも、動脈瘤サンプルを取る手術方法は、、技術革新に伴いカテーテル治療への転機と共に減少してしまい、画像分野やなどの、非侵襲検査に付随した研究が容易になっている。このため、画像等と組み合わせた、研究がより実施しやすいと考えており、基礎実験が困難な場合は、その他の分野の検査等を検討する予定である。
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Causes of Carryover |
予定と比べて、研究の実施が遅れているため、物品、旅費、人件費等が必要とならなかったため。 今後は、研究が進むに連れて、各費用が必要となると考えられる。
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Research Products
(7 results)