2017 Fiscal Year Research-status Report
Study for usefulness and safty management of robotic surgery for lung cancer with using CO2 insufflation technique
Project/Area Number |
17K10783
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
中村 廣繁 鳥取大学, 医学部, 教授 (30252852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 雄司 鳥取大学, 医学部附属病院, 准教授 (10304239)
三和 健 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40419495)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺癌 / ロボット支援手術 / 気胸法 / 出血予防 / 臓器保護効果 |
Outline of Annual Research Achievements |
本院では2011年1月に手術支援ロボット"ダヴィンチ”を用いた呼吸器外科手術を開始し、2018年3月までに肺悪性腫瘍(肺癌、転移性肺腫瘍)に対して45例、縦隔疾患(重症筋無力症、胸腺腫、後縦隔腫瘍など)に対して48例、合計93例の手術を行った。肺癌に対してはCO2ガス送気による気胸法を行って、胸腔内が拡大してロボット鉗子の操作性を良好として手術を行った。本法はロボット鉗子の操作性向上のみならず、CO2ガスによる臓器保護効果と出血予防効果により有効性と安全性の向上に寄与すると考えられ、以下の研究を立案した。 生後3ヶ月のSPF (Specific Pathogen Free)オスブタを用いた動物実験において、CO2ガス送気によるDVSSを用いたロボット支援下肺葉切除を行い、以下の2点を明らかにする。 1)湿潤した暖かいCO2ガス送気が肺実質の保護効果を有するかどうかを、病理組織学的に肺実質傷害の程度によって解析する。 2)肺動脈等の大血管損傷時また、肺実質損傷による出血時にCO2ガス流量、あるいは気胸圧を増加することによって、出血がコントロールできるかどうか検討する。
平成29年度は本研究遂行のために、動物実験の具体的準備を行ったが、トレーニング施設の使用許可がおりず、実施までは至らなかった。また、コントロール群としての胸腔鏡手術を行う準備ができないため、現在はロボット支援手術群の単一アームとして、ロボット支援手術のリスクマネジメントに主眼を置き、動物実験を行う予定を計画している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
施設の使用許可が得られていない。
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Strategy for Future Research Activity |
コントロール群としての胸腔鏡手術を行う準備ができないため、現在はロボット支援手術群の単一アームとして、ロボット支援手術のリスクマネジメントに主眼を置き、動物実験を行うようにプロトコールの改変を検討中である。
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Causes of Carryover |
動物実験がトレーニング施設の許可がおりず、施行できなかったため、平成29年度の所要額が当初予定を下回った。次年度はプロトコールを改変し、リスクマネジメントを中心に動物実験を行なう予定で、平成29年度の残額を使用する計画である。
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