2020 Fiscal Year Annual Research Report
Study for usefulness and safty management of robotic surgery for lung cancer with using CO2 insufflation technique
Project/Area Number |
17K10783
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
中村 廣繁 鳥取大学, 医学部, 教授 (30252852)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷口 雄司 鳥取大学, 医学部附属病院, 教授 (10304239)
三和 健 鳥取大学, 医学部附属病院, 助教 (40419495)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 胸腔鏡手術 / ロボット支援手術 / 気胸法 / 胸腔内CO2送気 / 有効性と安全性 |
Outline of Annual Research Achievements |
胸腔鏡手術あるいはロボット支援下手術を行う際にCO2ガス送気を用いた気胸法が、①手術操作性に向上すること、②出血量の軽減効果をもたらすことを検証するために、ブタを使用した実験を行ってきた。結果は、胸腔内のCO2圧5~10mmHgで、呼吸・循環動態の維持と胸腔の拡大効果が得られ、肺動脈損傷時の出血抑制効果も認めた。15mmHg以上では出血抑制効果はさらに著明となるが、酸素飽和度と血圧の低下がみられ、実験した中で1頭は心停止も生じ、呼吸・循環動態の維持は不可能であった。2020年は本結果をまとめて、以下の2本の論文として発表した。 1)CO2ガスによる気胸法を用いた肺癌に対するロボット支援手術の安全性と有効性に関する研究.メディカルサイエンスダイジェスト46(5);279-282, 2020.5 2)2.CO2ガスによる気胸法を用いた呼吸器外科ロボット支援手術の安全性と有効性に関する研究.BIO Clinica 35(11);1078-1082, 2020.10
本研究により、CO2送気による気胸法の有用性と安全性が、ブタの実験を通して検証できた。特に、胸腔鏡手術やロボット支援手術における適正圧を確認できた点で学術的意義は大きい。また、現在急速に普及しているロボット支援手術を推進する上でも社会的意義が大きい。しかしながら、本研究ではあくまでブタでの実験であり、必ずしも人を対象とした実臨床においての適正圧とは言えない。人では一人一人の病状や特性が異なるため、呼吸・循環系への影響は個体差が大きくなることを考慮し、今後は実臨床での経験症例を蓄積して、有効性と安全性を検証することが大切である。
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Research Products
(2 results)