2019 Fiscal Year Annual Research Report
The role of inflammation and fibrosis through the malignant process in lung cancer
Project/Area Number |
17K10793
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Research Institution | National Hospital Organization, Kyushu Medical Center (Clinical Institute) |
Principal Investigator |
庄司 文裕 独立行政法人国立病院機構九州医療センター(臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器外科医師 (90444851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊川 剛二 独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科医師 (30627261)
岡本 龍郎 大分大学, 医学部, 准教授 (80568626)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 肺癌 / 間質性肺炎 / 炎症性サイトカイン / 線維化 / 炎症性バイオマーカー / 悪性度 / 予後 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究①【対象】2006年1月から2016年3月に切除された間質性肺炎合併33症例・間質性肺炎非合併症例784症例、マッチドペア解析にて間質性肺炎合併肺癌33例および間質性肺炎非合併肺癌65症例。【方法】癌部、癌隣 接部、非癌部を採取しストックした上清をCytometric Bead Array を用いて多項目サイトカイン同時定量解析を行った。【結果】①IL-6は間質性肺炎非合併肺 癌の非癌部での発現量が高く、VEGFは癌部での発現が高かった。②IL-6は非癌部での発現量が高く、IL-1β,VEGF,FGFは腫瘍部での発現が高かった。③IL-10,TNF,IL-12p,IFN-γは検出範囲以下であった。④FGFは間質性肺炎非合併肺癌症例の非癌部、癌部いずれにおいても高値であった。 研究②【方法】2006年4月から2012年12月に切除された病理病期IA期非小細胞肺癌311症例を対象、術前SII、NLR、PLR、MLRにつき解析を行った。【結果】術前MLR高値は男性、喫煙歴あり及び術後再発と有意な相関を認めた (P<0.0001, =0.0307, =0.0146)。腫瘍内血管浸潤 (P= 0.0412)、腫瘍内リンパ管浸潤 (P= 0.0097)及び術前MLR高値 (P= 0.0269)が独立した術後再発予測因子であった。術前MLR高値症例は低値症例と比較して、2.259倍 (95% CI: 1.094ー5.000)再発リスクが高かった。術前MLR高値症例における5年無再発生存率は低値症例と比較して有意に低かった (82.21% vs. 92.05%, p=0.0062)。腫瘍径>2cm (T1c)かつMLR高値を示す症例が有意に無再発生存率が低かった。【結語】術前MLR値は簡便に算出可能な炎症性バイオマーカーであり、病理病期IA期非小細胞肺癌における術後再発予測因子である。
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Research Products
(4 results)