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2018 Fiscal Year Research-status Report

女性ホルモンが非浸潤性肺腺癌に及ぼす影響:新たな肺癌治療法の確立を目指して

Research Project

Project/Area Number 17K10804
Research InstitutionAichi Medical University

Principal Investigator

矢野 智紀  愛知医科大学, 医学部, 教授 (40315883)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山地 雅之  愛知医科大学, 医学部, 助教 (20634827) [Withdrawn]
古田 ちひろ  愛知医科大学, 医学部, 助教 (20740955)
沼波 宏樹  愛知医科大学, 医学部, 教授 (80387802)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords肺癌 / エストロゲン受容体
Outline of Annual Research Achievements

非喫煙者の肺癌が急増している。特にすりガラス状陰影を呈するような緩徐に発育増殖する肺癌が著増している。高齢女性にみられるすりガラス状陰影はそのほとんどが非浸潤性肺癌がであるが、その大きさまで増殖する過程では増殖速度の速い時期があったことが予想される。その要因として女性の閉経を考えた。つまり女性ホルモンの影響下で当初一定の速度で非浸潤性肺癌が増殖していたが、閉経に伴う女性ホルモンの低下によって増殖の速度が低下したと考えた。そのため以下の研究を開始した。2012年から2016年までに当院で手術を施行し、現在まで予後追跡が可能な非喫煙者肺癌で最大腫瘍径が3cm以下の小型肺癌56例を抽出した。我々は以前の施設で予備研究を実施しており、非喫煙者肺癌組織の55%でエストロゲン受容体αが陽性であった。しかし予備研究で使用したSanta Cruz
Biotechの抗体(cat.no.sc-543)が販売中止になっため、56例のうちの10検体を用いて、入手が容易な乳癌組織に使用する免疫染色プルトコールで染色を試みたが、10検体全てで肺癌組織が染色されなかった。何故肺癌組織が染色されなかったか、現在検証中であるが、肺癌組織に発現するエストロゲン受容体が完全体ではないことが染色されないことの理由であると推察しているがエストロゲン受容体αの研究の継続が困難と判断し、現在エストロゲン受容体βに着目して、上述の10検体で肺腺癌組織のエストロゲン受容体βの免疫染色を行ったところ陽性症例がみられた。今後は肺腺癌組織のエストロゲン受容体βの染色性と浸潤の程度やEGFR、ALKの遺伝子異常との関連性を検討する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

理由
市販の抗体の販売中止によって、代用品の抗体を用いて免疫染色を行ったが再現性がみられなかった。

Strategy for Future Research Activity

今後は他社の抗体も試すとともにエストロゲンβにも着目して研究を継続する

Causes of Carryover

昨年度施行予定であったが、実施できなかったEGFR遺伝子異常やALK遺伝子転座の検討のために予算を今年度使用する予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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