2017 Fiscal Year Research-status Report
LAT1を標的分子とした胸腺癌における新たな治療戦略の開発
Project/Area Number |
17K10810
|
Research Institution | Dokkyo Medical University |
Principal Investigator |
千田 雅之 獨協医科大学, 医学部, 教授 (70333812)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
林 啓太朗 獨協医科大学, 医学部, 准教授 (10323106)
|
Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 胸腺癌 / アミノ酸トランスポーター |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト切除検体を用いた胸腺悪性腫瘍におけるLAT1の発現とその臨床的意義につき、胸腺腫、胸腺癌に分け検討を行い、胸腺癌にはLAT1が発現し、胸腺腫にはtypeB3においても発現しないことを明らかにした。また、胸腺癌における発現パターンに2種類あり、膜発現型において細胞質発現型よりも生命予後が悪いことを発見した。この結果は2017年秋の国際学会において発表した。 また、胸腺癌培養株Ty-82においてLAT1の阻害薬による蛋白合成阻害に比べ、スタチンによる脂質代謝阻害がより細胞増殖を抑制すること、また、LAT1とスタチンの間に相乗作用が認められないことを発見した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒト検体を用いた研究は予定通り進展した。in vitroの実験は研究を進めることにより新たな発見があり、今後それを詰めていく予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
ヒト検体を用いた研究は、現在論文投稿中であり、さらに症例を増やした多施設でのvalidation studyを組む予定である。in vitroおよびマウスを用いたin vivo実験は、アミノ酸取り込み阻害実験と同じ実験系を用い、脂質代謝阻害の効果を検証していく。
|
Causes of Carryover |
本年度は、ヒト検体を用いた実験とin vitroの実験を行ったため、in vivo実験動物の購入がなかったことにより支出が予定より少なかった。
|