2019 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
17K10856
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
園田 順彦 山形大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90302140)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | Glioblastoma / recurrence pattern / CD133 / SVZ / Cancer stem cell |
Outline of Annual Research Achievements |
対象と方法)膠芽腫167例の臨床情報(性別 年齢 術前KPS 無増悪生存期間 全生存期間)を収集した。併せて術前のMRI画像を検討し、脳室、皮質の浸潤度から4型に分類し、術後MRI画像より摘出率を、初回再発時MRIより再発形式を局所・遠隔のいずれかを判定した。また、腫瘍組織よりDNAを抽出しIDH1 BRAF 遺伝子変異、MGMT遺伝子のプロモーター領域 のメチル化を検討した。最後に得られた腫瘍組織のパラフィン切片を用いCD133抗体による陽性率を検討した。 結果)CD133陽性率は脳室周囲に発生した腫瘍において明らかに高値であった。遠隔再発は21%に認められたが術前MRI画像により分類した4型とは明らかな相関は認められなかった。CD133の高発現は全生存期間には相関を認めなかったが、単変量解析、多変量解析 傾向スコアマッチングにより解析いずれにおいても有意に遠隔再発までの期間に相関を認めた。またMRI画像上脳室に浸潤せず皮質のみに浸潤しているGroup IIIにおいてCD133高発現群の遠隔再発率は70%と高値であった。 結論) CD133陽性率と腫瘍の局在分類を用いた統合的解析は、膠芽腫の再発形式を予測するのに有用であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
おおむね予想どおりに進捗しているが、CD133以外のマーカーや、腫瘍の不均一性にも考慮した解析が必要となった
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Strategy for Future Research Activity |
現在 新たなマーカーとしてTERT promoter mutationの有無による腫瘍の再発浸潤形式を検討するとともに、同一腫瘍から、複数個、また再発時。再再発時の検体を採取することで時間的空間的な幹細胞マーカーの発現の変化にも注目して解析をしている
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Causes of Carryover |
他の分子マーカーを用いた解析をする必要が生じ、現在 解析中であるため
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Research Products
(5 results)