2020 Fiscal Year Research-status Report
包括的ゲノムプロファイリングに基づくIDH野生型神経膠腫の新規予後因子の機能解明
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17K10862
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
本村 和也 名古屋大学, 医学系研究科, 准教授 (30467295)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 低悪性度神経膠腫 / IDH1 / 悪性転化 |
Outline of Annual Research Achievements |
一昨年度より、DMBT1及びMET-shRNA導入されたIDH野生型grade IIIグリオーマ細胞株をマウスの脳内に移植し、その脳腫瘍マウスモデルを用いて脳腫瘍の発生率、増殖の程度及びGFAP, Nestin, S100, NeuN, EGFRvIIIなどの発現を組織学的に検討し、DMBT1及びMETの腫瘍発生、増殖に関わるメカニズムを解明する予定で実験計画を進めてきた。 しかしながら、マウス脳になかなか生着せず、想定以上に時間を要した。よって昨年度から、DMBT1及びMET-shRNA導入細胞株を新たに作成することを行っている。grade IIIグリオーマ細胞株(CHLA-03-AA (ATCC174; CRL-3035_8482))を別のIDH野生型細胞株に変更して実験を行っている。他候補の細胞株としては、IFO50435 KINGS-1やIFO50369 no.11を使用している。マウスに生着する細胞株が作成できた後、これまで予定通り、DMBT1及びMETによる腫瘍発生、増殖に関わるメカニズムを解明することを目的に、脳腫瘍の発生率、増殖の程度及びGFAP, nestin, S100, NeuN, EGFRvIIIなどの発現を組織学的に検討した。それによって、DMBT1遺伝子導入及びMET遺伝子ノックダウンすることによって、幹細胞様の性質がどのように変化、もしくは保たれているかを評価している段階にある。さらに、DMBT1及びMETこれらの遺伝子の機能を解析するために、これらの細胞を二次移植し、腫瘍の形成能とマウスの生存について解析を行っている。さらに、腫瘍形成期にMRIを施行後、脳組織(脳腫瘍検体)を回収し、分子レベルでも評価している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
DMBT1及びMET-shRNA導入ベクター導入grade IIIグリオーマ細胞株を免疫不全マウスがなかなか生存しないため、時間がかかっている。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、IDH野生型grade IIIグリオーマ細胞株腫瘍形成期を評価できるよう、別のIDH野生型細胞株に変更して実験を行っている。
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Causes of Carryover |
使用している物品の経費が安く購入することができたため。 その差額を、現在進行しているSCIDマウス作成に充てていきたいと考えている。
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Research Products
(10 results)