2019 Fiscal Year Annual Research Report
Pathological elucidation of tremor by various modality and modification by Focal Ultrasounds and Deep Brain Stimulation
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17K10891
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中坪 大輔 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院准教授 (70378165)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前澤 聡 名古屋大学, 脳とこころの研究センター, 特任教授 (90566960)
寳珠山 稔 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (30270482)
渡辺 宏久 藤田医科大学, 医学部, 教授 (10378177)
Bagarinao E. 名古屋大学, 脳とこころの研究センター, 特任准教授 (00443218)
坪井 崇 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (50772266) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | FUS / 集束超音波治療 / 本態性振戦 / 安静時fMRI / connectivity / network / CRST / tremor |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年6月から保険収載となったこともあり、今年度はMRガイド下集束超音波治療(MRgFUS)を21件実施し、累計48件実施した。治療後6ヶ月の時点で、治療側上肢振戦の改善率67%、1年後で65%と、従来の報告に比べても遜色なく、重篤な合併症もなかった。また我々の作成する凝固巣の傾向として、凝固巣が外側やや下方に伸びる傾向があったため、照射形状の変更、ターゲットの設定をやや上方前方にすることで、合併症の発生を減らすことが可能となった。 本研究テーマの、術前評価として、本態性振戦患者20名(平均年齢71.7歳、男性14名女性6名)、年齢性別を適合した健常ボランティア20名を比較し、安静時fMRIデータをFSLを使って独立成分分析(ICA)を行った。fMRIデータを20の独立成分(IC)に分け、dual regression analysisの手法を使い、default mode network (DMN)など各ネットワークを患者群および健常者群で群間比較を行った。また、構造学的MRI(T1画像)を使ったVBM(volume based morphometry)解析による二群の比較も追加した。 患者群では、健常者群と比べて、sensorimotor、anterior salience、primary visual、higher visual、visospatial、language networkで有意な結合性低下が認められた。networkの結合性と患者の振戦の重症度について相関をみたところ、患者群のsensorimotor network結合性 とCRSTの右上肢scoreに有意に相関しており、“振戦重症であるほどsensorimotor結合性低下”という結果であった。また、VBM解析では、患者群で右小脳扁桃灰白質に容積の低下が認められた。
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Research Products
(12 results)