2019 Fiscal Year Annual Research Report
Basic research on the development of magnetic resonance imaging guided passive catheterization
Project/Area Number |
17K10897
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
藤田 敦史 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (60379360)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 磁気共鳴画像 / 低侵襲治療 / カテーテル |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に作成した4Frカテーテルを用いてファントム内でカテーテル先端部,先端から10cm,手元部の温度変化を測定し,それが生体に与える影響を検討した.体温に近い37度,低体温療法時に使用する32度の灌流液,冷却効果が不十分な場合は25度の灌流液での温度変化を計測した.これらの実験結果から,先端部の温度上昇は最大2.34℃であり,32℃灌流液では十分な冷却効果が得られなったが,25℃の灌流液では最大0.9℃まで温度上昇が抑えられることが示された.時間経過ではおおよそ3分以内に最高温度に達し,以後はプラトーに達していた.臨床ではこの温度上昇が組織に与える影響を考える必要があるため,今後はin vivoでの組織に与える影響を検討することも考えていく.検討していく中で,これまで使用していたfully refocused steady-state free precession (SSFP)撮影は温度上昇があることが示されたため,同時に2D-spoiled gradient echo (sGRE)の検討も行った.この撮像方法ではカテーテル先端部での温度上昇が0.19℃に抑えられることが示され,低温の灌流液の使用が不要になる可能性も示された.この新しい撮像方法での視認性に関する検討も追加したが,コントラストの指標となるCNRはこれまでのSSFP撮影と比較して低下することはなかった.また,手技の際に妨げとなるsignal voidに関しても,sGRE撮影で増大することはなかった. 頚動脈ファントムによる受動的カテーテル誘導の検討では,頚動脈分岐までの誘導,分岐部の血管選択,内頸動脈の誘導の3つのステップにおける手技時間,CNR,signal voidを検討した.誘導に関しては2つの撮影はともに有用であり,違いは認められないことを示した.
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Research Products
(3 results)