2020 Fiscal Year Research-status Report
脳内機能性ネットワークの解析による慢性疼痛の診断と治療効果の検討
Project/Area Number |
17K10910
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Research Institution | Meiji University of Integrative Medicine |
Principal Investigator |
田中 忠蔵 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 名誉教授 (80163541)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅田 雅宏 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (60223608)
樋口 敏宏 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (80218700)
萬代 綾子 明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 助教 (20769343)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 慢性疼痛 / 脳機能 / AKA / 代謝 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、脳機能画像法(fMRI)の一種であるdefault mode network(DMN) の解析を応用し、痛みの処理に関わるネットワークを詳細に検討するとともに、 MRスペクトロスコピーによる脳代謝の変化を抽出し、慢性疼痛関連ネットワークと神経情報伝達物質の解析から疼痛関与のパターンを解析することにある。これまでの研究で、調整が必要であった神経伝達物質のデータ取得および解析環境を整え、正常被験者での信頼性を確保した。今年度は痛み処理に関わる実験を実施予定であったが、実験を実施できない期間が長期にわたり、被験者を対象としての研究をまとめることができなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛により実験等が実施できない期間が長期にわたり、研究が遂行できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
痛みや不快感などの客観的評価として、fMRIおよび代謝物の評価を進める。また、現在も地域ごとに継続している緊急事態宣言等の影響を大いに受けることを鑑み、他施設での実験実施も視野に入れ、リモートでの実験実施環境の構築も進める。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大による活動自粛により、実験等が実施できない期間が長期にわたり、被験者への謝金など実験に必要な費用が生じなかった。また、学会が延期またはオンライン開催になったことから、旅費等に必要な費用が生じなかった。これにより生じた次年度使用額は測定解析に必要な電子部品、データ保管のためのストレージ、リモートで研究を実施する環境の整備、加えて成果発表のための論文投稿費として拠出する予定である。
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