2018 Fiscal Year Research-status Report
完全脊髄損傷モデルに対する硬膜外電気刺激療法と免荷トレッドミル歩行による歩行再建
Project/Area Number |
17K10922
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
村田 淳 千葉大学, 医学部附属病院, 准教授 (20344997)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古矢 丈雄 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (00507337)
國府田 正雄 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (50361449)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 脊髄損傷 / リハビリテーション / 脊髄電気刺激療法 / 胸髄 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、腰膨大部の組織学的評価を行い、硬膜外電気刺激による神経可塑性に与える影響を評価した。硬膜外電気刺激を行った群でGAD65が増加傾向を示した。GAD65はグルタミン酸脱炭酸酵素の2つあるアイソザイムの1つである。GAD65は神経終末部に豊富に存在することが知られており、GAD65が抑制性シナプス伝達を担うGABA合成に関与すると考えられている。脊髄損傷モデル動物においては抑制性のシナプス伝達となると下肢深部腱反射や痙縮性麻痺との関連性が示唆される。 平成31年度は本研究の最終年度である。両群の下肢痙性の程度を、再び動物モデルを作成しスコアリングシステムを用いて評価する。また予定していた、神経細胞マーカーと前シナプス小胞マーカーの免疫二重染色も併せて計画する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初目標では平成29年度中にCat Walk®を用いて行動学的評価を行う予定であったが、麻痺が重度であり歩行不可能であったため、評価行っていない。しかしながら、当初予定していたBBB scoreでの評価は終えており、計画は推進している。平成30年度に一部組織学的評価を終えた。今後は組織の裏付けとなる行動評価を一部再度確認する方針でいる。
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Strategy for Future Research Activity |
モデル作成を継続し、両群の下肢痙性の程度を、スコアリングシステムを用いて行動学的に評価する。また予定していた、神経細胞マーカーと前シナプス小胞マーカーの免疫染色を計画する。脊髄腰膨大部組織切片上にて、神経細胞マーカー(コリンアセチルトランスフェラーゼ:運動を支配する脊髄前角細胞のマーカー)と前シナプス小胞マーカー(シナプシン1)の免疫二重染色を行い、前角細胞上に連結するシナプス数を計測して、電気刺激群・コントロール群の間で比較検討する。この結果より、硬膜外電気刺激療法による神経可塑性促進効果を明らかにする。
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Causes of Carryover |
費用の多くを他の研究費より捻出したため。 次年度は研究を加速すべく、本研究に主なエフォートを置く実験補佐員を引き続き設置し、その人件費に充てる予定である。
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