2019 Fiscal Year Annual Research Report
Locomotive Syndrome Due to Osteoporotic Vertebral Fractures and Spinal Deformity
Project/Area Number |
17K10929
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Research Institution | Kindai University |
Principal Investigator |
戸川 大輔 近畿大学, 大学病院, 准教授 (70539692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松山 幸弘 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20312316)
星野 裕信 浜松医科大学, 医学部, 准教授 (70293636)
長谷川 智彦 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (50402368)
大和 雄 浜松医科大学, 医学部附属病院, 助教 (30397377)
吉田 剛 浜松医科大学, 医学部, 助教 (30791363)
大江 慎 浜松医科大学, 医学部, 特任助教 (00767486)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ロコモ / 運動器検診 / 脊柱変形 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢運動器検診者(50歳以上)に運動指導の介入によるロコモ対策の効果を検討した。 2016年の運動器検診受診者から64名(男性25、女性39、平均年齢78歳)を抽出し、2017年9月から四頭筋訓練、片脚起立訓練、ハーフスクワット、ヒップアップ訓練を整形外科医が外来にて対象者1人ずつに指導し、自宅での習慣化を促した。1、3ヶ月後の再診外来においても各体操実施の確認および指導を行い、初診時、1ヵ月後、3ヵ月後に各評価項目(握力、四肢筋量、四頭筋筋力、10m歩行速度)の計測も行った。Asia working group on sarcopeniaの診断基準を用いてサルコペニア例を抽出し、その経過を評価した。その結果、全体として握力、四肢筋量、四頭筋筋力、歩行速度は初診時、3ヶ月後それぞれ平均24.6→25.5kg、6.7→6.6kg/m2、229→322N、1.2→1.3m/sで握力、四頭筋筋力、歩行速度が有意に増加した(P= <0.001, <0.001, =0.03)。男性21名で握力、四肢筋量、四頭筋筋力、歩行速度は初診時、3ヶ月後それぞれ平均30.5→32.2kg、7.5→7.4kg/m2、307→407N、1.22→1.22m/sで握力、四頭筋筋力が有意に増加した(P=0.005, <0.001)。女性39名で握力、四肢筋量、四頭筋筋力、歩行速度は初診時、3ヶ月後それぞれ平均20.8→21.3kg、6.1→6.1kg/m2、179→268N、1.28→1.35m/sで四頭筋筋力、歩行速度が有意に増加した(P<0.001, 0.02)。サルコペニア例は初診時に4例(6%)認め、体操の介入により3ヶ月後には2名に減少した。これらの結果が2020年日本整形外科学会に採択され、発表予定である。脊椎椎体骨折と密接に関与する脊柱変性についての研究もこの運動器検診のデータを基に報告した
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Research Products
(7 results)
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[Journal Article] Impact of shift to the concave side of the C7-center sacral vertical line on de novo degenerative lumbar scoliosis progression in elderly volunteers.2020
Author(s)
Ushirozako H, Yoshida G, Hasegawa T, Yamato Y, Yasuda T, Banno T, Arima H, Oe S, Mihara Y, Yamada T, Ojima T, Togawa D, Matsuyama Y.
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Journal Title
J Orthop Sci.
Volume: 25
Pages: 82-88
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] Lumbar Retrolisthesis Compensates Spinal Kyphosis.2019
Author(s)
Mihara Y, Togawa D, Hasegawa T, Yamato Y, Yoshida G, Kobayashi S, Yasuda T, Banno T, Arima H, Oe S, Ushirozako H, Matsuyama Y.
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Journal Title
Spine Deform.
Volume: 7
Pages: 602-609
DOI
Peer Reviewed
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[Presentation] 腰痛の大規模疫学研究 高齢運動器検診者の腰痛と健康関連quality of lifeの性別経時的変化(TOEI 2012-2016 study)2019
Author(s)
戸川 大輔, 大江 慎, 長谷川 智彦, 大和 雄, 吉田 剛, 坂野 友啓, 有馬 秀幸, 三原 唯暉, 後迫 宏紀, 山田 智裕, 松山 幸弘
Organizer
第92回日本整形外科学会学術総会
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[Presentation] 冠状面グローバルアライメント不良は高齢検診者における新規腰椎変性側彎発生の予測因子である(TOEI study)2019
Author(s)
後迫 宏紀, 吉田 剛, 長谷川 智彦, 大和 雄, 安田 達也, 坂野 友啓, 有馬 秀幸, 大江 慎, 三原 唯暉, 山田 友啓, 戸川 大輔, 松山 幸弘
Organizer
第92回日本整形外科学会学術総会
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[Presentation] C7-CSVL≧5mmは高齢検診者における腰椎変性側彎進行の予測因子である(TOEI study)2019
Author(s)
後迫 宏紀, 吉田 剛, 長谷川 智彦, 大和 雄, 安田 達也, 坂野 友啓, 有馬 秀幸, 大江 慎, 三原 唯暉, 戸川 大輔, 松山 幸弘
Organizer
第92回日本整形外科学会学術総会