2021 Fiscal Year Annual Research Report
Innovation of mobile traction table and implants for total hip arthroplasty
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17K10954
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
中村 順一 千葉大学, 大学院医学研究院, 講師 (80507335)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 四肢機能再建学 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究(3)については、腸骨関節包筋(Iliocapsular muscle)の解剖研究を行い、腸骨関節包筋の幅と厚みは、大腿骨頭の上方、中央、下方のそれぞれのレベルで7.5mm/1.3mm、12.0mm/9.0mm、12.8mm/9.1mmであることを報告した(Konno K, Nakamura J, et al. ,Arthroplast Today. 2021)。腸骨関節包筋は、関節包をなす腸骨大腿靭帯の直上を平行して走っており、手術手技の解剖学的指標になりうることが示唆された。また、MRIで大腿神経の位置関係を健常側と患側で比較し、寛骨臼縁から大腿神経の距離は、前下腸骨棘の上方と下方、大転子尖のそれぞれのレベルで21.0mm/19.4mm、30.1mm/24.3mm、20.3mm/21.0mmであり、患側の方が健側よりも股関節に近いことを報告した(Yoshino K, Nakamura J, et al. BMC Musculoskelet Disord. 2021)。この理由として患側の方が腸腰筋が委縮しているためであると考察した。 研究(5)については、三次元解析ソフトを用いて術後のインプラント設置精度の検者間・検者内一致率を評価したところ、94%の一致率を示し、級内相関係数は0.9以上であり再現性が高いことが示唆された(Konno K, Nakamura J, et al. Adv Orthop. 2021)。 研究(7)については、新鮮凍結屍体26肢の側方転倒モデルと後側方転倒モデルの2方向について力学試験と有限要素解析を行い大腿骨近位部骨折の骨折型を評価したところ、側方転倒モデルで大腿骨頚部骨折が生じやすく、後側方転倒モデルで大腿骨転子部骨折が起こりやすいことが示唆された(Yano S, Nakamura J, et al. Bone. 2022)。
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Research Products
(23 results)