2017 Fiscal Year Research-status Report
ITグローバルネットワークを用いた術後膝人工関節動態ビッグデータ活用とその有用性
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17K10964
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
菅本 一臣 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (40294061)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
冨田 哲也 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30283766)
二井 数馬 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30588380)
山崎 隆治 埼玉工業大学, 工学部, 准教授 (40432546)
田中 栄 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50282661)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 関節動態解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
膝人工関節置換術施行予定および術後患者の被験者募集を100名程度をめどとして行った。被験者の募集は研究代表者および研究分担者の在籍する大阪大学医学部附属病院および東京大学医学部附属病院から行った。 詳細な解析を行うにはコンピュータソフトに熟練する必要があるため、今年度はこの人材育成も同時に行った。 手術前および手術後の患者に対してX線透視装置を用いた膝関節動態の撮影を行った。撮影動作は主に歩行動作・階段昇降動作・深屈曲動作など日常生活に必要な動作とした。撮影した透視画像に対して、我々が独自に開発したコンピュータソフトを用いて人工関節置換術前および術後の膝関節3次元動態解析を開始した。3次元的な解析には人工関節および骨の3次元モデルが必要となり、各人工関節メーカーや埼玉工業大学医用画像解析学研究室に依頼をした。撮影は100名程度としたが、コンピュータ解析が開始できるまでには人材の育成や3次元モデル作成などに時間を要するため、解析に関しては50名程度をめどとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
解析人材育成に時間を要したことと解析データ量が予想より多く対象人数を減らすことに対応したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は平成29年度に引き続き膝人工関節置換術施行予定および術後患者の被験者募集を行う。平成29年度の実施実績をもとに100名程度をめどとする。募集は平成29年度と同様に大阪大学医学部附属病院および東京大学医学部附属病院から行う。前述の100名程度の患者に対して同様の手法を用いて膝関節動態の撮影を行う。撮影動作に関しても平成29年度と同様に歩行動作・階段昇降動作・深屈曲動作など日常生活に必要な動作とする。人工関節および骨の3次元モデルを依頼するとともに、同様のコンピュータソフトを用いて人工関節置換術前および術後の膝関節3次元動態解析を継続する。平成29年度に撮影したが解析未実施の50名程度、および平成30年度に撮影した約100名のうち50名程度の解析を行う予定とする。平成31年度も引き続き膝人工関節置換術施行予定および術後患者の被験者募集を行うが、募集数は50名程度とし、本研究機関中に250名程度の症例数を見込んでいる。前述の50名程度の患者に対しても同様の手法を用いて膝関節動態撮影を行う。撮影動作は平成29年度および平成30年度と同様とする。人工関節および骨の3次元モデルを依頼するとともに、同様のコンピュータソフトを用いて人工関節置換術前および術後の膝関節3次元動態解析を継続する。平成30年度に撮影したが解析未実施の約50名および平成31年度に撮影した全てのデータの解析を終了する。IT(ウェブ)環境下でのデータ管理と、それに伴うビッグデータの収集、およびそのビッグデータの統計学的検討によって、人工関節形状、術前患者の膝関節機能、手術手技等の様々な複合的要因が術後の膝関節動態に及ぼす影響を明らかにする。
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Causes of Carryover |
解析人材育成に時間を要したことと解析データ量が予想より多く対象人数を減らすことに対応したことが起因となり研究に遅れが生じたため。
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Research Products
(5 results)