2017 Fiscal Year Research-status Report
Multimodal therapy by microRNA-encoding oncolytic virus
Project/Area Number |
17K10970
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
久保 忠彦 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 准教授 (70397959)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安達 伸生 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (30294383)
古田 太輔 広島大学, 病院(医), 助教 (30781645)
坂口 剛正 広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (70196070)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 骨肉腫 / microRNA / 腫瘍溶解性ウイルス |
Outline of Annual Research Achievements |
組換えウイルスの作成:ヒトmicroRNA-34a (NCBIアクセッション・ナンバー:NR029610), microRNA-29a (NR029503), microRNA-143 (NR029684) cDNAをPCRにて増幅作成し、linker insert (NotI/NotI) を介して、VSVゲノムDNA (pVSV-NX2、NC001560) に大腸菌を用いて挿入し,全長のDNAプラスミドを作成する。これをヘルパープラスミドであるpIRES-L,pIRES-N,pIRES-Pと共にT7 RNA polymeraseを発現するHamster腎由来BHK細胞に導入して,組換えウイルスVSV-microRNA-34a,VSV-microRNA-29a,VSV-microRNA-143 を得る。 段階的に希釈した後、VSV-microRNAをBHK細胞に感染させ、TCID50法で力価を測定した。VSV-microRNA発現の確認:骨肉腫細胞に感染させてウイルス感染量をreal time RT-PCRにて定量評価した。また、感染された骨肉腫細胞からの各microRNA発現量をRT-PCRにて測定した。現在、VSV-microRNAを感染させた骨肉腫細胞1よりRNAを抽出しノザンブロットにて各種microRNAの発現を確認中である。 骨腫瘍マウスの作成:6週齢C3Hマウスの背部に高肺転移性マウス骨肉腫細胞LM8(1 X 107 cells)を移植し、骨肉腫動物モデルを作成する。 組換えウイルスによる治療評価:腫瘍径が10mmに達したことを確認後、組換えウイルスVSV-microRNA-34a,VSV-microRNA-29a,VSV-microRNA-143 を投与し、原発巣、転移巣、血中循環腫瘍細胞への効果を評価する。血中循環腫瘍細胞は採取した末梢血から赤血球を除去後、VSV-Katushka (近赤外線蛍光蛋白)にて感染させ集細胞遠心機サイトスピン4で塗抹標本を作製し、蛍光顕微鏡下に細胞数をカウントする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ほぼ当初の計画通り以下を行った。 組換えウイルスの作成:ヒトmicroRNA-34a (NCBIアクセッション・ナンバー:NR029610), microRNA-29a (NR029503), microRNA-143 (NR029684) cDNAをPCRにて増幅作成し、linker insert (NotI/NotI) を介して、VSVゲノムDNA (pVSV-NX2、NC001560) に大腸菌を用いて挿入し,全長のDNAプラスミドを作成する。これをヘルパープラスミドであるpIRES-L,pIRES-N,pIRES-Pと共にT7 RNA polymeraseを発現するHamster腎由来BHK細胞に導入して,組換えウイルスVSV-microRNA-34a,VSV-microRNA-29a,VSV-microRNA-143 を得る。 段階的に希釈した後、VSV-microRNAをBHK細胞に感染させ、TCID50法で力価を測定した。VSV-microRNA発現の確認:骨肉腫細胞に感染させてウイルス感染量をreal time RT-PCRにて定量評価した。また、感染された骨肉腫細胞からの各microRNA発現量をRT-PCRにて測定した。
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Strategy for Future Research Activity |
目的通り動物実験を行う予定。 骨腫瘍マウスの作成:6週齢C3Hマウスの背部に高肺転移性マウス骨肉腫細胞LM8(1 X 107 cells)を移植し、骨肉腫動物モデルを作成する。 組換えウイルスによる治療評価:腫瘍径が10mmに達したことを確認後、組換えウイルスVSV-microRNA-34a,VSV-microRNA-29a,VSV-microRNA-143 を投与し、原発巣、転移巣、血中循環腫瘍細胞への効果を評価する。
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Causes of Carryover |
一部、予定した消耗品を本年度に回したため。また、海外発表予定であったが、アクセプトされず、本年度の発表数を増やす予定。
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