2017 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of expression and function of urea transporter UT-B in chondrosarcoma
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17K10972
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
佐々木 裕美 鹿児島大学, 附属病院, 医員 (60773380)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前田 真吾 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任准教授 (60353463)
永野 聡 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 准教授 (50373139)
小宮 節郎 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30178371) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 軟骨肉腫 / SLC14A1 |
Outline of Annual Research Achievements |
軟骨肉腫臨床組織サンプルに対して、尿素輸送体UT-B(コード遺伝子:SLC14A1)の免疫組織化学染色の条件検討を行なった。 これまでに、軟骨肉腫細胞株SW1353において、TGF-β1を添加してhigh-gradeをmimicした場合にSLC14A1の発現が著明に減少すること、また実際に臨床組織サンプルにおいてSLC14A1の発現が良性の内軟骨種に比較してgrade1, grade2軟骨肉腫では強く抑制されていることを確認している。一般に悪性腫瘍の悪性度と分化度は反比例するので、SLC14A1の軟骨細胞分化マーカーへの影響をSW1353細胞とsiRNAで観察した。その結果、siRNAによるSLC14A1のノックダウンは十分に得られたが、4日目までは明らかな分化度の変化はなかった。ところが、8日目においては軟骨細胞分化マスター転写因子SOX9の弱い、しかし有意な増加を認め、軟骨特異的遺伝子COL2A1は著明に2.5倍ほどの増加を呈し、分化後期マーカーCOL10A1は有意差はなかったが、増加する傾向を示した。この結果はSLC14A1が分化度の低い軟骨肉腫で発現抑制されている事から考えると、逆の結果であり、したがってSLC14A1が軟骨肉腫で発現抑制される意義は、分化度とは別のメカニズムにあると考えられた。すなわち、本来のトランスポーターとして悪性化を阻止している可能性、また浸潤に重要なMMP-13の発現にかかわる報告が一つある(Sato T., et al, Ann Rheum Dis, 2011)事から浸潤能に関わる可能性、などに研究の重心を移す必要が考えられた。がん研究会とのサンプル解析共同研究については手続きを進めている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
SLC14A1の機能解析に着手できている。 がん研究会とのサンプル解析共同研究については手続きを進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
SLC14A1のMMP-13をはじめ、浸潤にかかわる遺伝子発現の解析と、浸潤能への影響をmatrigel assayなどを用いて解析する。 尿素の軟骨肉腫細胞の表現型への影響を詳細に検討する。その影響に対するSLC14A1 siRNAの効果を解析する。 がん研究会との共同研究を進める。
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Causes of Carryover |
免疫組織化学染色が本格的に始まっていない為であるが、次年度以降に推進し使用する予定である。
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