2017 Fiscal Year Research-status Report
骨・軟骨に発現するコラーゲン分子群の骨格形成作用機序の解明と組織再生への応用
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17K11015
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| Research Institution | Oita University |
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Principal Investigator |
松尾 哲孝 大分大学, 医学部, 准教授 (10284788)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐々木 隆子 大分大学, 医学部, 助教 (30133193)
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| Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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| Keywords | コラーゲン / 転写 / 骨 / 軟骨 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
1)XI/XXVII型コラーゲン遺伝子の軟骨特異的発現調節機構の検討
２つの軟骨特異的エンハンサーの生体内機能を明らかにするために、軟骨エンハンサーを繋いだレポーター遺伝子コンストラクトを作製する。作製したコンストラクトを用いてエレクトロポレーション法により、マウス受精卵を導入し、トランスジェニックマウスを作製を試みる。E12.5～16.5で胎児を取り出し、組織発現を検討する。加えて、XI型の軟骨エンハンサーの近傍にサイレンサーの存在を見出し、抑制因子の結合阻害によりエンハンサー活性を増強したので、抑制因子をBioinfomatics・転写因子スクリーニング、Chip assay等で同定する。E12.5～16.5で胎児を取り出し、組織発現を検討する。
2)V/XXIV型コラーゲン遺伝子の骨特異的発現調節機構の検討
骨分化誘導因子であるSp7/OsterixがV型コラーゲン発現を増強することを見出したので、Sp7/Osterix発現・ノックダウンベクターを作製する。作製したコンストラクトを用いてエレクトロポレーション法によりマウス胎児および生後のマウス手足先に導入し、生体内での骨組織調節機構を解析する。一方、XXIV型は、トランスジェニックマウス解析により下顎骨に弱いシグナルを検出したが、骨特異的な発現調節領域は未だ明らかになっていない。そこで、骨芽細胞に対する網羅的スクリーニング法を行い、骨特異的シスエレメント領域の同定を検討する。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
1)XI/XXVII型コラーゲン遺伝子の軟骨特異的発現調節機構の検討
２つの軟骨特異的エンハンサーの生体内機能を明らかにするために、軟骨エンハンサーを繋いだレポーター遺伝子コンストラクトの作製を試みているが、コンストラクトの完成に時間がかかってしまったので、現在、遺伝子導入まで行うことが出来ていない。
XI型の軟骨エンハンサーの近傍にサイレンサーの存在を見出し、抑制因子のBioinfomatics・転写因子スクリーニングを試みているが、候補となる因子の絞込みが不十分であるのでChip assay等で同定が進んでいない。
2)V/XXIV型コラーゲン遺伝子の骨特異的発現調節機構の検討
骨分化誘導因子であるSp7/OsterixがV型コラーゲン発現の増強を確認するための、Sp7/Osterix発現・ノックダウンベクターを作製は出来上がった。一方、XXIV型の骨特異的な発現調節領域について、骨芽細胞に対する網羅的スクリーニング法を行っているが、骨特異的シスエレメント領域の同定は現在進行中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
1)XI/XXVII型コラーゲン遺伝子の軟骨特異的発現調節機構の検討
現在、軟骨エンハンサーを繋いだレポーター遺伝子コンストラクトの作製が、ほぼ終了したので、出来る限り早く遺伝子導入を行う。XI型の抑制因子のBioinfomatics・転写因子スクリーニングにより候補となる因子については、出来る限り迅速に活性への影響を検討する。
2)V/XXIV型コラーゲン遺伝子の骨特異的発現調節機構の検討
骨分化誘導因子であるSp7/OsterixがV型コラーゲン発現の増強を確認するための、Sp7/Osterix発現・ノックダウンベクターを作製は出来上がったので、早速活性について検討する。一方、XXIV型の骨特異的な発現調節領域については、骨芽細胞に対する網羅的スクリーニング法を引き続き行い、骨特異的シスエレメント領域の同定を勧める。
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| Causes of Carryover |
1)XI/XXVII型コラーゲン遺伝子の軟骨特異的発現調節機構の検討においては、コンストラクトの完成に時間がかかってしまったので、現在、遺伝子導入まで行うことが出来ていない。更に、XI型の軟骨エンハンサーの近傍にサイレンサーの存在を見出し、抑制因子のBioinfomatics・転写因子スクリーニングを試みているが、候補となる因子の絞込みが不十分であるのでChip assay等で同定が進んでいない。
2)V/XXIV型コラーゲン遺伝子の骨特異的発現調節機構の検討については、XXIV型の骨特異的な発現調節領域について、骨芽細胞に対する網羅的スクリーニング法を行っているが、骨特異的シスエレメント領域の同定は現在進行中である。以上の理由により、２９年度の実験進行が当初の計画より遅れており、消耗品等は実験進行にあわせて購入する方が有効だと考え、初年度予算を繰り越すこととした。
軟骨特異的発現調節機構に関しては、調節因子に関わる発現コンストラクトやノックダウンコンストラクトを用いた遺伝子導入実験を出来る限り遂行して、そのメカニズムを明らかにする。骨特異的発現調節機構に関しては、網羅的スクリーニングを幅広く遂行し、早急に骨特異的シスエレメントおよび関与する因子の同定を目指す。
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