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2017 Fiscal Year Research-status Report

アンドロゲン応答性の転写超保存領域を標的とした前立腺かん新規診断・治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K11140
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

稗田 圭介  広島大学, 病院(医), 助教 (60625630)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松原 昭郎  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (10239064)
亭島 淳  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 准教授 (20397962)
安井 弥  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (40191118)
池田 健一郎  広島大学, 病院(医), 助教 (50624863) [Withdrawn]
林 哲太郎  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 助教 (60612835)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords転写超保存領域 / Uc.63+ / アンドロゲン受容体
Outline of Annual Research Achievements

転写超保存領域(Transcribed ultraconserved regions: T-UCRs)とはlong non-coding RNAの中で人、マウス、ラットといった生物種を超えて保存されている領域である。このような特徴的な性質より、biological processにおいて重要な役割を担っていると考えられている。また、近年では癌特異的なT-UCRsが癌の発生、進展に関与しているという報告も散見される。近年、Hudsonらは、マイクロアレイ解析を用いて、前立腺非癌部領域に比べ、前立腺癌領域で発現異常を認めた57 T-UCRsを報告している。前立腺癌の発生および進展においてアンドロゲン受容体は中心的な役割を担っており、本研究では57 T-UCRsの中で前立腺癌において高発現している26 T-UCRsに注目して解析をすすめた。前立腺癌組織12症例、前立腺非癌部組織8症例を用いてqRT-PCRで26 T-UCRsの発現を解析すると、Uc.3+、Uc.4+、Uc.63+が有意差をもって前立腺癌において高発現していた。さらに、この3 T-UCRsについて前立腺癌細胞株(LNCaP、DU145、PC3)での発現をqRT-PCRで解析すると、Uc.63+のみが前立腺非癌部組織に比べ、前立腺癌細胞株で高発現していた。またUc.63+の正常14臓器組織での発現と比べても、前立腺癌組織で高発現していた。これらの方法から、前立腺癌で特異的に発現上昇を認めたUc.63+を同定することができた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

57 T-UCRsの中で前立腺癌において高発現している26 T-UCRsに注目して解析をすすめた。前立腺癌組織12症例、前立腺非癌部組織8症例を用いてqRT-PCRで26 T-UCRsの発現を解析すると、Uc.3+、Uc.4+、Uc.63+が有意差をもって前立腺癌において高発現していた。さらに、この3 T-UCRsについて前立腺癌細胞株(LNCaP、DU145、PC3)での発現をqRT-PCRで解析すると、Uc.63+のみが前立腺非癌部組織に比べ、前立腺癌細胞株で高発現していた。またUc.63+の正常14臓器組織での発現と比べても、前立腺癌組織で高発現していた。これらの方法から、前立腺癌で特異的に発現上昇を認めたUc.63+を同定することができた。
上記結果は、予定通りであり、順調に進展していると思われる。

Strategy for Future Research Activity

前立腺癌特異的に高発現しているUc.63+を同定できた。以後の解析においてはUc.63+を中心として解析を進めていく。
○多数例の前立腺癌組織でのUc.63+の発現をqRT-PCRで解析し、Uc.63+の発現と臨床病理学的因子との関連を調べる。
○Uc.63+の前立腺癌における局在を明らかにするためにUc.63+のシークエンスを組み込んだベクターを作成しin vitro translationを用いてRNAプローブを作成し前立腺癌組織および前立腺非癌組織を用いてIn situ hybridizationを行う。
○Uc.63+の機能解析を行うため、Uc.63+のシークエンスを組み込んだ強制発現ベクターを作成し、Uc.63+の発現の低い細胞株に組み込み、強制発現株を作成し、細胞増殖assay、wound healing assay、invasion assayを行う。またUc.63+に特異的なsiRNAsを作成して、Uc.63+の発現の高い細胞株でUc.63+をノックダウンし、機能解析を行う。
○アンドロゲン受容体との関連を明らかにするため、Uc.63+の強制発現株およびノックダウンを行い、アンドロゲン受容体の発現をウェスタンブロットで解析する。
○T-UCRsの発現制御メカニズムの一つとしてT-UCRsとmicroRNAとのinteractionが近年報告されており、Uc.63+と相補的な配列をもつmicroRNAをデータベースから同定し、解析する。

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Published: 2018-12-17  

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