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2018 Fiscal Year Research-status Report

アンドロゲン応答性の転写超保存領域を標的とした前立腺かん新規診断・治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 17K11140
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

稗田 圭介  広島大学, 病院(医), 助教 (60625630)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松原 昭郎  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (10239064)
亭島 淳  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 准教授 (20397962)
安井 弥  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 教授 (40191118)
池田 健一郎  広島大学, 病院(医), 病院助教 (50624863) [Withdrawn]
林 哲太郎  広島大学, 医歯薬保健学研究科(医), 助教 (60612835)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywords転写超保存領域 / Uc.63+ / アンドロゲン受容体
Outline of Annual Research Achievements

転写超保存領域(T-UCRs)とはlong non-coding RNAの中で人、マウス、ラットといった生物種を超えて保存されている領域である。このような特徴的な性質より、biological processにおいて重要な役割を担っていると考えられている。また、近年では癌特異的なT-UCRsが癌の発生、進展に関与しているという報告も散見される。前年度までに前立腺癌で高発現しているUc.63+を同定した。20 例の前立腺癌組織サンプルではGleason scoreが高い症例、PSAが高い症例とUc.63+は相関関係を認めた。またIn situ hybridization ではUc.63+は癌の核で高発現していることが明らかとなった。LNCaP細胞でUc.63+の強制発現株を作成した。Uc.63+の強制発現により細胞増殖よび細胞遊走能が亢進した。Uc.63+のノックダウンにより逆の結果を得た。アンドロゲン受容体の発現をWestern blottingで検討したところ、Uc.63+の強制発現によりアンドロゲン受容体の発現が亢進していた。これらのメカニズムとして近年、T-UCRがmicroRNAと相互作用を起こすことが知られており、In silico解析で検討したところmiR-130bを同定した。qRT-PCRの結果kより、Uc.63+の強制発現によりmiR-130bの発現は下がり、miR-130bの強制発現によりUc.63+の発現が下がることがわかり、逆相関関係であることがわかった。miR-130bはMMP2を標的としていることが知られており、Uc.63+とMMP2との関連を見たところ、Uc.63+の強制発現によりMMP2の発現が亢進し、Uc.63+はmiR-130bを介してMMP2の発現を調整している可能性が示唆された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

下記論文を報告しており、順調に進展している。
Sekino Y, Matsubara A. Transcribed ultraconserved region Uc.63+ promotes resistance to docetaxel through regulation of androgen receptor signaling in prostate cancer./Oncotarget, 2017 Oct 9;8(55):94259-94270.

Strategy for Future Research Activity

前立腺癌におけるUc.63+の機能解析をすすめている。さらに前立腺癌における治療標的およびバイオマーカーとしての可能性について検討をすすめる。
○近年、アンドロゲン受容体とドセタキセルの感受性との関連の報告があり、Uc.63+のドセタキセル耐性への関連を検討する。
○qRT-PCRで血清レベルでのUc.63+の解析を試みたが、検出が困難であった。そこで、感度、特異度が高いdroplet digital PCRを用いて、解析を行う。
○Uc.63+とmiR-130bの関連が明らかなになったが、直接的な関連であるかどうかを、ルシフェラーゼアッセイを用いて解析する。
○動物モデルを用いて、Uc.63+の強制発現株を皮下に植え込み、細胞増殖および細胞遊走能に関わっているかどうかを、検討する。

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Published: 2019-12-27  

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