2019 Fiscal Year Annual Research Report
The analysis of phenotypes in DCs from peripheral blood mononuclear cells.
Project/Area Number |
17K11146
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
立神 勝則 九州大学, 医学研究院, 准教授 (90380617)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 樹状細胞 / CD14陽性細胞 / 遺伝子発現 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの実験では、APCとして広く使用されていたマウス骨髄細由来の樹状細胞(BMDC)にはHVEMの発現を異にするDC様細胞やmacrophage様細胞などいくつかのphenotypeが存在することが解明された。また、GM-CSFによって刺激して得られたHVEM陽性細胞群がmacrophage様細胞であっため、新たにヒト末梢血由来DCの各培養段階における遺伝子発現の変化を調査した。 1.heterogeneityを考慮し、ヒト末梢血からCD14陽性細胞を単離(CD14+ cell)2.CD14+ cell をGM-CSFとIL-4によって、6日間培養(imDC)3.mBM-imDCをTNF-αとPGE2で2日間刺激(mDC)4.CD14+ cell、-imDC、DCの発現遺伝子の比較をmicro RNA sequenceのデータ解析によって行った。5.遺伝子解析は以下のような方法で行った;STARでリファレンス遺伝子配列(cDNA)にmappingして、RSEMで遺伝子発現量を算出;edgeRにより発現変動遺伝子を解析 (一般化線形モデル、3群間比較);発現変動遺伝子(Differentially Expressed Gene:DEG)の基準はFDR(False Discobery Rate)≦0.01、遺伝子の発現量(cpm)の比が2以上とした;DEGを元に、Gene Ontology(GO)解析、KEGGパスウェイ解析、MSIgDB(Hallmark C1-C7とH)やMESHDBを用いてGSEA解析を行った。
これらの解析により、IDO1/2やCD70などの遺伝子がヒト末梢血由来DCへの分化に関連していることが示唆され、個別に機能解析を行う予定としている。また、これまでに報告されていない遺伝子群も同定されており、更なる解析を行っている。
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