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2019 Fiscal Year Annual Research Report

Impact of adipokines on lower urinary tract functions

Research Project

Project/Area Number 17K11178
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

松川 宜久  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (30378145)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 柴田 玲  名古屋大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (70343689)
山本 徳則  名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (20182636)
舟橋 康人  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (70534824)
Project Period (FY) 2017-04-01 – 2020-03-31
Keywordsアディポネクチン / 下部尿路機能障害 / 酸化ストレスマーカー / 膀胱機能
Outline of Annual Research Achievements

本年は、昨年度に引き続き、実臨床での下部尿路症状患者を対象に、アディポネクチンならびに酸化ストレスマーカと下部尿路症状、ならびに膀胱機能を含む下部尿路機能障害との関連性の検討を行った。
研究参加の同意を文書で得た113名の男性下部尿路症状を有する症例を対象に、アディポネクチンならびに酸化ストレスマーカーであるd-ROM、抗酸化ストレスマーカーであるBAPを測定、さらに下部尿路症状の評価として、国際前立腺症状スコア(IPSS)、過活動膀胱症状スコア(OABSS)、下部尿路機能の評価として、膀胱内圧測定検査、内圧尿流測定検査を含む尿流動態検査を施行した。
検討を行った113例の平均年齢は74.5歳、血中アディポネクチン濃度は、平均12.6μg/ml、血中d-ROMは、平均289U.CARR、血中BAP濃度は、平均2148μMであった。これらのマーカと下部尿路症状・機能との関連性を検討したところ、アディポネクチンは、IPSS、OABSSと有意な負の相関性を示し、また膀胱機能の指標である膀胱コンプライアンスと有意な正の相関性を示した。また排尿筋過活動を認めた症例群では、認めなかった症例群よりも、有意にアディポネクチン濃度が低かった。一方、d-ROM、BAPに関しては、今回の検討では、下部尿路症状・機能との有意な関連性は見いだせなかった。
下部尿路症状を来たす原因は多岐にわたるため、今後更なる検討が必要であるが、膀胱機能障害発生の原因の一つとして、アディポネクチンが関与していることが明らかとなり、今後の下部尿路機能障害に対する病態解明、新規治療の開発につながるものと考えられた。

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Published: 2021-01-27  

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