2018 Fiscal Year Research-status Report
腎臓分化誘導因子が関わる結石形成機序の解明と治療法への応用
Project/Area Number |
17K11188
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
藤井 泰普 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (30566229)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安井 孝周 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40326153)
岡田 淳志 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 准教授 (70444966)
安藤 亮介 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (30381867)
濱本 周造 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 講師 (80551267)
田口 和己 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教 (00595184)
戸澤 啓一 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (40264733)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 尿路結石 / シュウ酸カルシウム / lipocalin2 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究1(in vivo研究)C57BL/6Jマウスを用いた研究(a)結石関連物質の測定:グリオキシル酸投与群では尿中・血清結石関連物質(カルシウム、リン、マグネ シウム、クレアチニン)のうち尿中カルシウムの増加を認めた(p<0.05)。(b)結石形成量・形態の評価:Pizzolato染色と偏光顕微鏡により結石形成を確認した。画像解析ソフト(Image pro plus software)をもちいて結石形成量を計測し、グリオキシル酸投与群にて腎皮髄境界部を中心に結石形成を認めた (p<0.05)。(c)lipocalin2、MAPK経路、サイトカイン評価:摘出腎よりcDNA,タンパクを抽出した。lipocalin2・TGFβは、グリオキシル酸投与群で定量PCR、免疫組織染色、western blottingのいずれも発現増加を認めた。今後、MAPK経路(braf、MEK、ERK、Ecadherin)の各遺伝子・蛋白発現を定量PCR、免疫組織染色、western blottingにて評価する。(in vitro研究)(d)シュウ酸カル シウム結晶の尿細管細胞への付着能の評価:14Cでラベルしたシュウ酸カルシウム結晶を作成し、これを腎尿細管細胞へ添加し、14Cを測定することを確立した。今後、尿細管細胞へ付着しているシュウ酸Caを測定する。(e) lipocalin2、MAPK経路、サイトカイン評価:抽出した腎尿細管細胞を回収した。今後、lipocalin2、MAPK経路(braf、MEK、ERK、E-cadherin)、サイトカイン (TGFβ等)を蛍光免疫染色し、画像的評価を行う。さらに、定量PCR、ELISA、western botting法を用いて定量化し比較する。 研究2 lipocalin2による腎結石治療法の開発:研究1の結果を確認後、行う予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マウスへのlipocalin2の尾静脈注射の手技の確立:正確に尾静脈注射されたかどうかの評価が困難であり、定期的に行われている研究報告会において皮下投与や腹腔内投与なども議論された。すでに確立された腹腔内投与などへの変更を行い今後、研究を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究1】腎結石形成におけるlipocalin2の作用機序の解明(in vivo)C57BL/6Jマウスを用いた研究:(c)lipocalin2、MAPK経路、サイトカイン評価 摘出腎においてlipocalin2、MAPK経路(braf、MEK、ERK、E-cadherin)、サイトカイン(TGFβ等)の各遺伝子・蛋白発現を定量PCR、免疫組織染色、western blottingにて評価する。(in vitro)マウス腎尿細管細胞(M-1)を用いた研究(d)シュウ酸カルシウム結晶の尿細管細胞への付着能(Crystal-cellinteraction)の評価:尿細管細胞へ付着しているシュウ酸カルシウム結晶を定量的に評価する。 (e)lipocalin2、MAPK経路、サイトカイン評価:lipocalin2、MAPK経路(braf、MEK、ERK、E-cadherin)、サイトカイン(TGFβ等)を蛍光免疫染色し、画像的 評価を行う。さらに、定量PCR、ELISA、western botting法を用いて定量化し比較する。 【研究2】lipocalin2による腎結石治療法の開発;研究1と同様にin vivoとin vitroで計画する。
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