2018 Fiscal Year Research-status Report
胎盤異常に着目した独自の周産期障害モデルマウスの解析
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17K11213
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
森岡 裕香 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 講師 (00360264)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 胎盤異常 / 周産期障害 / プロテインキナーゼ |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、体調不良により数か月間研究を中断せざるを得ない状況であり、予定していた実験の多くを遂行できなかった。実験に必要な数のノックアウトマウスを維持・繁殖するのが困難であったため、in vitroの解析を中心に行った。具体的な成果を以下に示す。
野生型胎盤とPKX欠損胎盤に存在するリン酸化タンパク質をプロテオミクス解析で網羅的に比較した結果、野生型胎盤で2倍以上高値を示すタンパク質が29種類、PKX欠損胎盤で2倍以上高値を示すタンパク質が57種類得られた。しかしながら、これらのタンパク質の中で、リン酸化体の存在やその機能が報告されているものはわずかであり、データベース解析によりPKXの基質等の候補タンパク質を絞り込むのは困難であった。そこでまずは、リン酸化の有無に関わらず、胎盤の構造や機能への関与が報告されているタンパク質を選び出し、その後、ウェスタンブロットにより実際に野生型胎盤とPKX欠損胎盤でリン酸化体の量に差があるかを検証し、詳細な解析に進める候補を決定することとした。現在進行中であり、来年度も継続予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本年度は、体調不良により数か月間研究を中断せざるを得ない状況であったため、予定していた計画に大幅な遅れが生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度に大幅な遅れが生じてしまったが、研究内容については今後も計画通りに進めていく予定である。 本年度の遅れを最終年度である来年度に取り戻せなかった場合、補助事業期間の延長を申請したいと考えている。
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Causes of Carryover |
本年度は、体調不良により数か月間研究を中断し、予定していた実験の多くを遂行できなかったため、研究費の大半が次年度使用となった。本年度計画していた実験を来年度に実施予定であるため、その費用に充てる計画である。
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