2019 Fiscal Year Annual Research Report
Application of cold atmospheric pressure plasma in mouse oocytes and embryos
Project/Area Number |
17K11242
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
中川 佳子 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 特任助教 (30732739)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中潟 直己 熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (30159058)
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Project Period (FY) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 卵子 / 受精卵 / 大気圧プラズマ / 体外受精 / 発生率 / マウス |
Outline of Annual Research Achievements |
大気圧プラズマは室温や体温と同程度の温度で照射可能な特徴を持ち、近年、プラズマ照射による創傷治癒やガン治療の効果が認められ、培養細胞において増殖促進及びバイアビリティの上昇が示唆されたことにより、医療・ライフサイエンス分野への応用が急速に進んでいる。当センターでは、新たな生殖工学技術の開発を目的として研究を行っており、晩婚化による出産年齢の高齢化と生殖補助医療を利用して出産する女性の増加から、30~40代の妊娠・出産率を向上させることが急務であると考えた。そのため、本研究では、出産・哺育に最適な週齢を超えた退役雌マウスの卵子および受精卵へ大気圧プラズマを照射し、細胞の活性化を誘導することにより、受精率や胚発生率、妊娠率が上昇する方法の開発を目的とし、ヒトの生殖補助医療へ応用可能な技術の基盤作りを目指して研究を行った。 これまで「1.受精率や胚発生率が上昇する卵子および受精卵への大気圧プラズマ照射法を開発する。」「2.大気圧プラズマ照射が細胞内に与える影響について調べる。」「3.プラズマ照射による卵子および受精卵活性化の作用機序を明らかにする。」の研究計画に基づき、研究を進めてきた。「1.受精率や胚発生率が上昇する卵子および受精卵への大気圧プラズマ照射法を開発する。」については、受精率を上昇させることは難しかったが、受精卵を大気圧プラズマ処理し、移植後、産子への発生率が上昇する条件を決定することができた。「2.大気圧プラズマ照射が細胞内に与える影響について調べる。」については、酸化ストレスやミトコンドリア活性の観察を行い、本研究で使用している大気圧プラズマは、受精卵や培養胚に悪影響をもたらすことのない処理条件であることを確認した。「3.プラズマ照射による卵子および受精卵活性化の作用機序を明らかにする。」については、確信を得られる結果が未だ得られておらず、進行中の課題である。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Regenerating islet-derived protein (Reg)3β plays a crucial role in attenuation of ileitis and colitis in mice.2020
Author(s)
Shindo R, Katagiri T, Komazawa-Sakon S, Ohmuraya M, Takeda W, Nakagawa Y, Nakagata N, Sakuma T, Yamamoto T, Nishiyama C, Nishina T, Yamazaki S, Kameda H, Nakano H.
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Journal Title
Biochem Biophys Rep.
Volume: 21
Pages: 100738
DOI
Peer Reviewed
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